アジア株は下落、リスク回避の売り継続 青島ビールは下げ縮小、警察が捜査開始 問題の麦芽は回収済み
アジア株は下落、リスク回避の売り継続 青島ビールは下げ縮小、警察が捜査開始 問題の麦芽は回収済み
東京時間14:06現在
香港ハンセン指数 17172.13(休場)
中国上海総合指数 2959.22(-23.84 -0.80%)
台湾加権指数 16284.57(-156.15 -0.95%)
韓国総合株価指数 2358.67(-16.33 -0.69%)
豪ASX200指数 6842.30(-58.42 -0.85%)
インドSENSEX30種 65223.00(-174.62 -0.27%)
アジア株は総じて下落、中東情勢緊迫化に中国景気減速を懸念した売りが続いている。
中国不動産大手の碧桂園控股がデフォルトに陥る可能性が高いことや、新築住宅価格・不動産投資が前月から悪化したことなどを受け、中国不動産不況深刻化が懸念されている。米モルガンスタンレーは中国株からの資金流出が今後も続く可能性があると指摘、押し目買いをしないようアドバイスしている。先週も中国上場企業14社が自社株買いの増加や株主による保有株増加を発表したが、もはや焼け石に水。
中国は5年に1度の全国金融工作会議を来週はじめにも開催する計画だと関係者の話としてブルームバーグが報じている。国家指導部、規制当局、銀行トップらが会議に参加し、不動産危機や債務問題など金融リスク解決について話し合うもようで、世界2位の経済大国である中国がどう立て直すかが注目される。
上海株は続落、およそ1年ぶり安値をつけている。上海張江高科技園区開発や武漢東湖高新集団、上海臨港控股など不動産株が総じて下落。素材や資本財、公益、生活必需品関連も軒並み下落している。
中国第2位のビールメーカーの青島ビールは1.17%安。食品安全問題疑惑に関する報道が懸念され、一時7%超急落し、昨年4月以来の安値をつける場面が見らた。工場で従業員とみられる人物がビール原料に放尿している動画がネット上で拡散、警察が捜査を開始した。同社は事件に関係する麦芽は全て回収したと発表したことで、下げ幅を縮小している。
台湾市場でアップル「iPhone」の受託生産大手の鴻海精密工業は2.9%安。中国当局が広東省と江蘇省にある子会社に対する調査を実施しているとの報道が懸念されている。調査の詳細については明かされていない。
香港市場は休場、あす取引を再開する。