話題株ピックアップ【夕刊】(2):福井コン、サイバー、デルタフライ

注目
2023年10月23日 15時15分

■福井コン <9790>  2,576円  +6 円 (+0.2%)  本日終値

福井コンピュータホールディングス<9790>が4日ぶりに反発。午前5時ごろの日本経済新聞電子版で「建設業界で働く人材をターゲットにアカウントを活用した製品の販売拡大に乗り出す」と報じられており、好材料視された。記事によると、取引先の従業員に同社のサービス登録を促し、確度の高い成約につなげるとしており、アカウントを基点とした新サービスの提供などで事業領域を広げるとしている。

■サイバーエージェント <4751>  778.4円  +0.5 円 (+0.1%)  本日終値

サイバーエージェント<4751>が堅調。同社傘下でサッカーJ2のFC町田ゼルビアが22日、ロアッソ熊本を下してJ2の2位以内を確定させ、初のJ1昇格を果たした。全体相場が調整色を強めるなかで、観客動員数の更なる増加や、サイバー本体の事業への間接的な好影響を期待した買いが入ったようだ。サイバーは2018年に町田ゼルビアの経営権を取得。19年にJ1クラブライセンスを交付された。

■新光電気工業 <6967>  5,346円  -130 円 (-2.4%)  本日終値

新光電気工業<6967>が4日続落。前週末20日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を2610億円から2300億円(前期比19.7%減)へ下方修正したことが嫌気された。上期において、パソコン、サーバー向けのフリップチップタイプパッケージや半導体製造装置向けのセラミック静電チャックの受注が低調に推移していることなどが要因としている。ただ、上期の為替相場が想定よりも大幅な円安傾向で推移したことや、第3四半期以降の想定レートを1ドル=120円から135円へ見直したことで、営業利益350億円(同54.4%減)、純利益240億円(同56.0%減)は従来見通しを据え置いている。

■東京製鐵 <5423>  1,615円  -22 円 (-1.3%)  本日終値

東京製鐵<5423>が冴えない。前週末20日、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の単体決算を発表した。売上高は前年同期比6.0%増の1891億5200万円、最終利益は同16.3%減の156億1200万円だった。7~9月期は製品出荷数量が計画を下回ったものの、鉄スクラップの購入単価やエネルギーコストが期初に比べて低下したという。通期の業績予想は売上高について3850億円から3690億円(前期比2.1%増)に下方修正した。最終利益の見通しは240億円から245億円(同20.6%減)に引き上げたものの、260億円台とする市場のコンセンサスを下回った。業況に対する慎重な見方を広げる形となり、売りを促したようだ。あわせて同社は今期の年間配当予想を10円増額し、50円(前期比10円増配)に修正したと発表した。同時に、取得総数113万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.02%)、取得総額18億円を上限とする自社株買いの実施も公表した。同日の取締役会で株主還元方針について決議し、原則として総還元性向を25~30%とする目標を掲げた。自社株の取得期間は10月23日から2024年3月31日までとする。株主還元に前向きな姿勢を示したことは、下値を支える要因となった。

■東京エレクトロン <8035>  20,065円  -20 円 (-0.1%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置の主力銘柄が高安まちまちの展開。前週末の米国株市場ではインテル<INTC>が2%安に売られたのをはじめ半導体セクターが軟調でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4日続落と下値模索の動きを強めた。これを受けて東京市場でも同関連株への売り圧力が拭えない状況だ。一方、前週19日の半導体受託生産世界最大手のTSMC<TSM>の決算発表が市場コンセンサスを上回る内容で、半導体市況の底入れ期待も漂い始めている。為替市場の円安基調を足掛かりに東京市場でも半導体関連の下値では押し目買いが想定される場面にある。

■デルタフライ <4598>  951円  +150 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値

Delta-Fly Pharma<4598>がストップ高。前週末20日の取引終了後、日本ケミファ<4539>を割当先とする上限55万5000株の第三者割当増資と、オーストラリアのマッコーリー・バンク・リミテッドを割当先とする第7回新株予約権の発行を発表した。研究開発資金の調達による事業成長を期待した買いが集まったようだ。手取り概算で合計約12億1000万円を調達し、臨床試験の研究開発費用などに充てる。ケミファは抗がん剤候補化合物「DFP-14323」及び「DFP-17729」のライセンス契約先。新薬開発の深耕と長期的な関係強化を目的に、同社に対しデルタフライは7月下旬に出資の依頼を行っていた。

■PLANT <7646>  955円  +150 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値

PLANT<7646>が急騰。午後1時ごろ、75万株(発行済み株数の9.70%)、または10億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は11月1日から来年9月20日まで。同時に36万280株(発行済み株数の4.45%)の自社株を10月31日付で消却すると発表している。同時に24年9月期単独業績予想を発表しており、売上高980億円(前期比0.5%増)、営業利益18億円(同14.7%増)、純利益13億5000万円(同7.4倍)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当予想を前期比18円増の50円とすることも好材料視された。引き続き改装での既存店活性化による客数・売り上げ増とPB強化による目的来店性・粗利率アップ、業務の合理化による人件費削減の3点を重点施策に収益構造改革に取り組むとしている。なお、23年9月期決算は、売上高975億4800万円(前の期比2.3%増)、営業利益15億6900万円(同8.4%増)、純利益1億8300万円(同43.5%減)だった。

■ペルセウス <4882>  513円  +80 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

ペルセウスプロテオミクス<4882>が大幅続伸。前週末20日の取引終了後、開発中の抗トランスフェリン受容体1(TfR1)抗体「PPMX-T003」の真性多血症(PV)患者による第1相試験について、被験者(目標症例数6人)の組み入れが完了したと発表。これが材料視された。同試験の目的は、赤血球が異常に増殖する疾患であるPVの患者を対象にPPMX-T003の投与における安全性や体内薬物動態を確認すること、副次的に治療効果を確認することという。今後、新たに組み入れを行った患者に対する投与を実施し、今期中に試験を完了させる予定としている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.