NY株式:NYダウは190ドル安、金利低下に連れハイテクが支援
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は190.87ドル安の32,936.41ドル、ナスダックは34.52ポイント高の13,018.33で取引を終了した。
中東情勢の一段の緊迫化を警戒した売りに寄り付き後、大幅下落。その後、10年債利回りが2007年以降で初めて5%に達したのち値ごろ感から低下に転じたことに連れハイテク中心に買戻しに拍車がかかりナスダックはプラス圏を回復した。さらに、終盤にかけて、ハマスが新たに人質2人解放したと発表したほか、政府がイスラエルに対しガザ地上戦を延期するよう要請しているとの報道で警戒感が緩和し下げ止まった。ただ、石油関連が重しとなりダウは下げを消せず、まちまちで終了。セクター別ではメディア・娯楽、半導体・同製造装置が上昇した一方で、エネルギーや銀行が下落した。
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)やカジノ運営のMGMリゾーツ・インターナショナル(MGM)やスポーツギャンブルプラットフォーム提供のドラフトキング(DKNG)はそれぞれアナリストの投資判断引上げで上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)はアーム・ホールディングスの技術を使用しマイクロソフトの基本ソフト、ウィンドウズPC半導体設計に着手したとの報道を受け、買われた。競合のインテル(INTL)は下落。
また、再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)は同業のヘス(HES)を530億ドルで買収することで合意し、下落した。クラウド型ID管理・統合認証サービスのオクタ(OKTA)はハッキングの影響が短期の売り上げを損傷する可能性が警戒され下落。
鉄鋼メーカーのクリーブランド・クリフス(CLF)は取り引き終了後に第3四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》