24日の株式相場見通し=下げ一服、3万1000円近辺で頑強な値動きか
24日の東京株式市場は強弱観対立のなかも、日経平均は3万1000円大台近辺で頑強な展開が予想される。世界同時株安の流れが足もとで止まりつつある。前日の欧州株市場が高安まちまちの展開となったほか、米国株市場ではNYダウが4日続落し約5カ月ぶりにフシ目の3万3000ドル台を割り込んだ一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が小幅ながら5日ぶりに反発し1万3000大台を回復して引けた。また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は5日続落と下値模索が続いたが、画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が一時4%を超える上昇を示すなど急反発をみせており、投資家心理がやや改善した。米長期金利は朝方に5%台を超えたものの、その後は低下に転じており、原油価格も下落したことで過度なリスク回避ムードは緩和された。そうしたなか、東京市場では日経平均が前日まで3日続落し、この間に1000円以上も水準を切り下げており目先リバウンド狙いの押し目買いや空売りの買い戻しが入りやすいタイミングにある。政府の大規模な総合経済対策への期待感などもプラスに作用する可能性もある。ただ、米長期金利に追随して国内金利も上昇傾向にあることは警戒材料だ。また、中東でのイスラム組織ハマスとイスラエルの紛争を背景に、地政学リスクに対する懸念から積極的に上値を買う動きは期待しにくい。
23日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比190ドル87セント安の3万2936ドル41セントと4日続落。ナスダック総合株価指数は同34.522ポイント高の1万3018.329だった。
日程面では、きょうは9月の全国百貨店売上高など。海外では9月の英失業率のほか、10月の仏購買担当者景気指数(PMI)速報値、10月の独PMI速報値、10月のユーロ圏PMI速報値、10月の英PMI速報値、10月の米PMI速報値など。なお、インド市場は休場。