サムコが続伸、パワー半導体分野のニッチトップで新製品開発にも傾注
サムコ<6387>が続伸、一時95円高の4365円まで上値を伸ばした。今月4日に下ヒゲでつけた安値3895円をターニングポイントにジリジリと戻り足をみせている。同社は化合物半導体(次世代パワー半導体)にフォーカスしたオプトエレクトロニクス分野に強みを持つ研究開発型装置メーカーで、ニッチトップの実力をいかんなく発揮し業績は成長局面に突入している。ナノレベルの膜厚制御性に優れた新型ALD装置「AD-800LP」などが高い評価を得ているが、これに続く新製品の研究開発に鋭意努めており、マーケットでも注目度が高い。今期業績は伸び率こそ鈍化するものの営業利益段階で前期比7%増の19億9000万円とピーク更新が続く見通し。また、会社側では中期的には研究開発型から量産型への軸足シフトで利益成長を確保するスタンスにある。