話題株ピックアップ【昼刊】:エアトリ、クオンタムS、ソシオネクス
■エアトリ <6191> 1,758円 +102 円 (+6.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
エアトリ<6191>が4日ぶりに反発している。出資先であるジャパンM&Aソリューション<9236>がこの日、東証グロース市場に新規上場し、公開価格1340円を910円(67.9%)上回る2250円で初値をつけており、順調なスタートとなったことが好材料視されている。
■クオンタムS <2338> 2,974円 +164 円 (+5.8%) 11:30現在
クオンタムソリューションズ<2338>が7連騰。23日の取引終了後、IT関連機器やサービスを提供する香港のFUTURANEX TECHNOLOGYとの間で、米エヌビディア<NVDA>製GPU(画像処理半導体)搭載サーバーの販売契約を締結し、売買が成立したと発表しており、手掛かり視されたようだ。シンガポールのKAYTUS社との代理店契約に基づき提供されたGPUサーバーを販売する。FUTURANEX社の最終販売先であるインドネシアのエンドユーザー向けに、クオンタムSが仕入販売をする形となり、FUTURANEX社の指定する出荷先にKAYTUS社の生産地である台湾から直接、製品を出荷する予定。取扱高は約20億円の見込み。業績への影響額は純額扱いで、売上高において約1億4500万円となる見通しという。
■GENDA <9166> 1,945円 +85 円 (+4.6%) 11:30現在
GENDA<9166>が4日ぶりに反発した。23日の取引終了後、アミューズメント施設のアーケードゲームに向けた景品の卸売事業を展開するアレスカンパニー(千葉県松戸市)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表。アミューズメント施設事業へのポジティブな影響を見込んだ買いが入ったようだ。アレスカンパニーが購買業務の一部を担うとともに同社にGENDAグループが新規取引先を紹介することなどを通じ、両社の利益規模の拡大を狙う。取得価額は非開示とする。
■富士急行 <9010> 4,170円 +165 円 (+4.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
富士急行<9010>が4日ぶりに急反発した。23日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、営業収益が計画の251億6000万円から259億1000万円(前年同期比25.7%増)に、最終利益が21億7000万円から31億7000万円(同3.4倍)に上振れて着地したようだと発表。業況を好感した買いが集まった。インバウンド需要の急回復を受け、運輸業やホテル業を中心に利用者が順調に推移した。動力費や光熱費、宣伝広告費の減少も寄与する。通期の業績予想については、天候リスクなどを勘案し、現時点では据え置くものの、修正が必要な事象が生じた際には速やかに開示するとした。
■ソシオネクスト <6526> 14,700円 +390 円 (+2.7%) 11:30現在
ソシオネクスト<6526>が4営業日ぶりに反発している。同社は23日、台湾の半導体受託生産最大手TSMC<TSM>の最新の3nm車載プロセス「N3A」を採用した先進運転支援システム(ADAS)及び自動運転向けのカスタムSoC(System-on-Chip)開発に着手したと発表。これが材料視されているようだ。このSoCは26年の量産開始を予定。TSMCの3nmテクノロジーは、量産可能な状況にあり、従来のテクノロジーより電力、性能、面積(PPA)の点で大幅に改善されており、将来の電気自動車(EV)向けSoC開発にとって重要な要素になるという。
■野村マイクロ <6254> 5,750円 +140 円 (+2.5%) 11:30現在
野村マイクロ・サイエンス<6254>が大きく切り返しに転じている。前日の米国株市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は下値模索の動きが続いたものの、エヌビディア<NVDA>や英半導体設計大手アーム<ARM>が大幅高に買われたほか、半導体露光装置大手のASML<ASML>なども上昇しており、一部リバウンド狙いの買いが入り始めた。また、韓国でもサムスン電子が10月上旬に底値を確認し、以降は徐々に下値切り上げ波動に転じるなど半導体市況の改善を先取りする動きが見え始めている。野村マイクロは東アジア地域に重心を置く超純水装置の大手で韓国サムスンを主要顧客としており、半導体市況の低迷がいわれるなかも、超純水装置への引き合いは旺盛で豊富な受注残を有する。23年3月期は48%営業増益で過去最高を大幅更新したが、続く24年3月期も営業利益は前期比7%増の70億円とピーク更新が続く見通しで、なお増額修正含みとみられている。
■タツモ <6266> 2,936円 +66 円 (+2.3%) 11:30現在
タツモ<6266>が全般軟調地合いのなか強さを発揮、5日ぶり切り返し一時150円高に買われ3000円台を回復する場面があった。スマートフォンの販売不振などから半導体メモリー市況の低迷が続いているが、パワー半導体の方は世界的な電気自動車(EV)シフトや再生可能エネルギーの電源用途で陰りない需要が続いている。特に従来のシリコン製ではなく、スイッチング速度や放熱性に優れ大電流化にも対応したSiC(炭化ケイ素)製のパワー半導体が注目されており、今後市場規模の急速な拡大が見込まれている。同社はパワー半導体向け貼合・剥離装置では世界シェア9割という圧倒的な商品競争力を誇っており、SiC製ウエハーにも抜かりなく対応している。パワー半導体の関連有力株として継続的な実需買いを集め、年初から13週移動平均線をサポートラインとした下値切り上げ波動を続けている。
■モリ工業 <5464> 4,045円 +45 円 (+1.1%) 11:30現在
モリ工業<5464>が3日ぶりに反発している。23日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を450億円から470億円(前期比3.5%減)へ、営業利益を45億円から56億円(同16.8%減)へ、純利益を34億円から40億円(同24.4%減)へ上方修正したことが好感されている。上期において、ニッケル市況が下落し材料価格も低下するなか、販売価格が想定よりも下げ止まったことでスプレッドを確保したことが寄与する。なお、業績予想の上方修正に伴い、中間配当を40円から80円へ引き上げた。年間配当予想は170円(前期180円)となる。
■バローホールディングス <9956> 2,212円 +21 円 (+1.0%) 11:30現在
バローホールディングス<9956>が3日ぶりに反発している。23日の取引終了後、大阪府枚方市に物流センターを新設すると発表したことが好感されている。今後の関西エリアへの事業拡大にあわせて、大阪府に物流センターを新設することで円滑な商品供給を図るのが狙いという。稼働は24年10月を予定している。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,180円 +50 円 (+0.8%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>は前日終値近辺の売り物を吸収し頑強な値動きとなっている。前日の米国株市場では英半導体設計大手アーム<ARM>が5%近い上昇で4日ぶりに大きく切り返した。米画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>がアームの技術を使って、早ければ2025年にもウィンドウズ向けCPUの設計を開始したとロイター通信が伝えたことが、株価を強く刺激した。この日はフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が軟調だったものの逆行高を演じ、エヌビディアも大幅高に買われた。アームを傘下に置くソフトバンクGの株価もこれに刺激される形となった。ソフトバンクGは前週から調整色を強めていたが、6000円大台ラインを目先下値限界とみた買いが流入している。
■ソフトクリエ <3371> 1,695円 +6 円 (+0.4%) 11:30現在
ソフトクリエイトホールディングス<3371>が4日ぶりに反発している。この日の寄り前に24年3月期の連結業績予想について、売上高を270億円から277億200万円(前期比14.2%増)へ、営業利益を48億5000万円から50億7900万円(同17.5%増)へ、純利益を29億5000万円から31億円(同13.2%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各15円の年30円を予定していた配当予想を各24円の年48円(前期25円)へ引き上げたことが好感されている。上期においてECサイト構築プラットフォーム「ecbeing」や、企業のDX推進や生産性向上のための企業内情報システムサービス「SCクラウド」「X-pointクラウド」などのECソリューション事業及びITソリューション事業が想定以上に拡大したことが要因としている。
■サンバイオ <4592> 484円 -100 円 (-17.1%) ストップ安 11:30現在
サンバイオ<4592>がストップ安の水準となる前営業日比100円安の484円に売られ、上場来安値を更新した。11月6日に開催される厚生労働省薬事・食品衛生審議会の再生医療等製品・生物由来技術部会の議題が10月23日に公開された。このなかで、外傷性脳損傷に対する治療薬として承認審査を受けている同社の開発品「SB623」が議題に上っておらず、今期中の承認取得シナリオに対する不透明感が意識されたようだ。
■ニデック <6594> 6,030円 -670 円 (-10.0%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
ニデック<6594>が急落。23日の取引終了後に発表した24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.6%増の1兆1606億6200万円、最終利益が同22.4%増の1060億8100万円となった。これまで示していた計画を上回って着地した。半面、直近3カ月間となる7~9月期は最終減益で、通期の業績予想は据え置いた。電気自動車(EV)向け駆動装置の「イーアクスル」の今期の販売見通しを35万台に引き下げたこともあって、投資家にネガティブな印象をもたらしたようだ。上期(4~9月)は、車載製品部門や家電・商業・産業用製品部門で増収増益となった一方、精密小型モーター製品部門や機器装置製品部門は減収減益となった。円安による為替差益約260億円の計上や、コスト改善効果も利益を押し上げる要因となった。7~9月期は前四半期(4~6月)に対し、車載製品が開発投資の強化により増収減益となったほか、家電・商業・産業用製品も家電需要の調整継続などを背景に、同じく増収減益となった。
■寿スピリッツ <2222> 1,952円 -65 円 (-3.2%) 11:30現在
寿スピリッツ<2222>が大幅安で4日続落している。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の243億円から288億9100万円(前年同期比43.7%増)へ、営業利益が41億円から66億2200万円(同2.3倍)へ、純利益が27億6500万円から44億5300万円(同2.2倍)へ上振れて着地したようだと発表し、これを受けて朝高スタートしたものの、その後利益確定売りに押される展開となっている。新型コロナ感染症の5類移行に伴い社会経済活動の正常化が一段と進むなか、想定以上に事業環境が回復基調で推移しており、そのなかで、商品力・売り場力・販売力の更なるレベルアップやインバウンド対策の強化などの施策を推進したことが奏功した。また、生産稼働率の上昇や販売効率の改善などに取り組んだことも寄与した。
■INPEX <1605> 2,141.5円 -34 円 (-1.6%) 11:30現在
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月限が前週末比2.59ドル安の1バレル=85.49ドルに下落した。米政府はイスラエルに対して、パレスチナ自治区ガザでの地上侵攻を控えるように助言している、と報道された。これを受け中東情勢に対する懸念が後退し原油相場は売りが優勢な展開となり、INPEXなどが軟調な値動きとなっている。
■マリオン <3494> 1,450円 +300 円 (+26.1%) ストップ高 11:30現在
マリオン<3494>はストップ高の1450円に買われている。23日の取引終了後、集計中の23年9月期の単独業績について、営業利益が従来予想の2億7000万円から3億8100万円(前の期比68.6%増)へ、純利益が7000万円から1億2100万円(同2.0倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。売上高は28億円(同29.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、一般管理費などが計画を下回ったことに加えて、低稼働物件の売却などが奏功した。また、業績上振れに伴い、期末一括配当を11円から14円へ引き上げた。
●ストップ高銘柄
PLANT <7646> 1,105円 +150 円 (+15.7%) ストップ高 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
サンバイオ <4592> 484円 -100 円 (-17.1%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース