話題株ピックアップ【夕刊】(1):エアトリ、GENDA、ソシオネクス

注目
2023年10月24日 15時12分

■エアトリ <6191>  1,807円  +151 円 (+9.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

エアトリ<6191>が4日ぶりに反発。出資先であるジャパンM&Aソリューション<9236>がこの日、東証グロース市場に新規上場し、公開価格1340円を910円(67.9%)上回る2250円で初値をつけており、順調なスタートとなったことが好材料視された。

■GENDA <9166>  2,004円  +144 円 (+7.7%)  本日終値

GENDA<9166>が4日ぶりに反発した。23日の取引終了後、アミューズメント施設のアーケードゲームに向けた景品の卸売事業を展開するアレスカンパニー(千葉県松戸市)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表。アミューズメント施設事業へのポジティブな影響を見込んだ買いが入ったようだ。アレスカンパニーが購買業務の一部を担うとともに同社にGENDAグループが新規取引先を紹介することなどを通じ、両社の利益規模の拡大を狙う。取得価額は非開示とする。

■クオンタムS <2338>  3,000円  +190 円 (+6.8%)  本日終値

クオンタムソリューションズ<2338>が7連騰。23日の取引終了後、IT関連機器やサービスを提供する香港のFUTURANEX TECHNOLOGYとの間で、米エヌビディア<NVDA>製GPU(画像処理半導体)搭載サーバーの販売契約を締結し、売買が成立したと発表しており、手掛かり視されたようだ。シンガポールのKAYTUS社との代理店契約に基づき提供されたGPUサーバーを販売する。FUTURANEX社の最終販売先であるインドネシアのエンドユーザー向けに、クオンタムSが仕入販売をする形となり、FUTURANEX社の指定する出荷先にKAYTUS社の生産地である台湾から直接、製品を出荷する予定。取扱高は約20億円の見込み。業績への影響額は純額扱いで、売上高において約1億4500万円となる見通しという。

■エクサウィザーズ <4259>  391円  +23 円 (+6.3%)  本日終値

エクサウィザーズ<4259>は反発。23日の取引終了後、生成AIを活用した介護事業所のバックオフィス業務集約化サービスに参入すると発表。これが材料視された。エクサWizが提供する介護特化の経営・運営支援サービス「CareWiz(ケアウィズ)」を軸に、介護事業の経理や人事などのバックオフィス業務を生成AIで効率化するサービスを開発する。最初の取り組みとして、大和証券グループ本社<8601>傘下の有料老人ホーム運営会社グッドタイムリビングと業務提携し、介護請求業務の効率化サービスの開発を進めるという。

■富士急行 <9010>  4,235円  +230 円 (+5.7%)  本日終値

富士急行<9010>が4日ぶりに急反発した。23日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、営業収益が計画の251億6000万円から259億1000万円(前年同期比25.7%増)に、最終利益が21億7000万円から31億7000万円(同3.4倍)に上振れて着地したようだと発表。業況を好感した買いが集まった。インバウンド需要の急回復を受け、運輸業やホテル業を中心に利用者が順調に推移した。動力費や光熱費、宣伝広告費の減少も寄与する。通期の業績予想については、天候リスクなどを勘案し、現時点では据え置くものの、修正が必要な事象が生じた際には速やかに開示するとした。

■野村マイクロ <6254>  5,920円  +310 円 (+5.5%)  本日終値

野村マイクロ・サイエンス<6254>が大きく切り返しに転じている。前日の米国株市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は下値模索の動きが続いたものの、エヌビディア<NVDA>や英半導体設計大手アーム<ARM>が大幅高に買われたほか、半導体露光装置大手のASML<ASML>なども上昇しており、一部リバウンド狙いの買いが入り始めた。また、韓国でもサムスン電子が10月上旬に底値を確認し、以降は徐々に下値切り上げ波動に転じるなど半導体市況の改善を先取りする動きが見え始めている。野村マイクロは東アジア地域に重心を置く超純水装置の大手で韓国サムスンを主要顧客としており、半導体市況の低迷がいわれるなかも、超純水装置への引き合いは旺盛で豊富な受注残を有する。23年3月期は48%営業増益で過去最高を大幅更新したが、続く24年3月期も営業利益は前期比7%増の70億円とピーク更新が続く見通しで、なお増額修正含みとみられている。

■HENNGE <4475>  1,003円  +51 円 (+5.4%)  本日終値

HENNGE<4475>が反発。午前10時30分ごろ、kickflow(東京都千代田区)が提供するクラウドワークフロー「kickflow」の販売を開始すると発表しており、好材料視された。「kickflow」は、20年に販売を開始したクラウドワークフローで、稟議の承認スピード向上や管理者の工数削減、ツール間の柔軟な連携を通じて企業の生産性向上を推進する点が高く評価されている。HENNGEは、ともに企業の情報システム部門向けのサービスを提供している点で事業シナジーを生み出せると考え、22年2月にkickflowに出資を実施。今年8月に追加出資を行っており、今回kickflowの販売を開始することになったとしている。

■ゲオホールディングス <2681>  2,194円  +104 円 (+5.0%)  本日終値

ゲオホールディングス<2681>が大幅高で8日ぶりに反発。午前11時ごろに11月の新規出店を発表。中古・格安スマートフォン専門店のゲオモバイル4店舗、総合リユースショップのセカンドストリート2店舗など9店舗を出店するとしており、業績への貢献が期待されている。

■サイゼリヤ <7581>  5,920円  +270 円 (+4.8%)  本日終値

サイゼリヤ<7581>が反発。同社はファミレス大手で、低価格のイタリアンレストランを全国展開している。コロナ禍の影響を脱し業績は急回復をみせており、今24年8月期は前期に続き大幅な増収・営業増益を予想。営業利益は前期比8割増の131億円を見込み、10年8月期の最高益(143億6500万円)に迫る水準に。好業績見通しを背景に足もと上場来高値圏を舞うなか、きょうは三菱UFJモルガン・スタンレー証券の格上げを手掛かりに買われた。

■ソシオネクスト <6526>  14,770円  +460 円 (+3.2%)  本日終値

ソシオネクスト<6526>が4営業日ぶりに反発。同社は23日、台湾の半導体受託生産最大手TSMC<TSM>の最新の3nm車載プロセス「N3A」を採用した先進運転支援システム(ADAS)及び自動運転向けのカスタムSoC(System-on-Chip)開発に着手したと発表。これが材料視されたようだ。このSoCは26年の量産開始を予定。TSMCの3nmテクノロジーは、量産可能な状況にあり、従来のテクノロジーより電力、性能、面積(PPA)の点で大幅に改善されており、将来の電気自動車(EV)向けSoC開発にとって重要な要素になるという。

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