NY株式:NYダウは204ドル高、主要企業決算を好感
米国株式市場は上昇。ダウ平均は204.97ドル高の33,141.38ドル、ナスダックは 121.55ポイント高の13,139.88で取引を終了した。
中東情勢悪化への警戒感が緩和し寄り付き後、上昇。10月のPMIが予想を上回ったため成長期待も買い材料になったほか、工業製品の3M(MMM)や通信のベライゾン・コミュニケーション(VZ)などの好決算を好感した買いも目立ち一段高となった。金利が安定したほか今週発表される決算への期待にハイテクも強く相場を押し上げ。終日堅調に推移し、終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。セクター別では電気通信サービスが上昇した一方で、エネルギーが下落。
通信のベライゾン・コミュニケーション(VZ)は第3四半期決算で利益が予想を上回ったほか、通期キャッシュフロー見通しを引上げ、上昇。工業製品の3M(MMM)は通期調整後の1株利益予想が予想を上回り、買われた。音楽配信のスポティファイ(SPOT)は予想外の黒字を計上し、大幅高。国際的な技術・金融サービス会社のゼネラル・エレクトリック(GE)は航空機エンジン需要の大幅増で見通しを引上げ、上昇した。飲料メーカーのコカ・コーラ(KO)は値上げにもかかわらず売上が好調で通期の業績予想を上方修正し、買われた。一方、医療サービス会社のHCAヘルスケア(HCA)は見通し下方修正が嫌気され、下落。
取り引き終了後に決算を発表したソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)はクラウド コンピューティング プラットフォームの売り上げ改善で、売上高が予想を上回り時間外取引で買われている。一方、検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)はクラウドの売り上げが冴えず、内容が予想を下回り、下落している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》