24日の米国市場ダイジェスト:NYダウは204ドル高、主要企業決算を好感
■NY株式:NYダウは204ドル高、主要企業決算を好感
米国株式市場は上昇。ダウ平均は204.97ドル高の33,141.38ドル、ナスダックは 121.55ポイント高の13,139.88で取引を終了した。
中東情勢悪化への警戒感が緩和し寄り付き後、上昇。10月のPMIが予想を上回ったため成長期待も買い材料になったほか、工業製品の3M(MMM)や通信のベライゾン・コミュニケーション(VZ)などの好決算を好感した買いも目立ち一段高となった。金利が安定したほか今週発表される決算への期待にハイテクも強く相場を押し上げ。終日堅調に推移し、終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。セクター別では電気通信サービスが上昇した一方で、エネルギーが下落。
通信のベライゾン・コミュニケーション(VZ)は第3四半期決算で利益が予想を上回ったほか、通期キャッシュフロー見通しを引上げ、上昇。工業製品の3M(MMM)は通期調整後の1株利益予想が予想を上回り、買われた。音楽配信のスポティファイ(SPOT)は予想外の黒字を計上し、大幅高。国際的な技術・金融サービス会社のゼネラル・エレクトリック(GE)は航空機エンジン需要の大幅増で見通しを引上げ、上昇した。飲料メーカーのコカ・コーラ(KO)は値上げにもかかわらず売上が好調で通期の業績予想を上方修正し、買われた。一方、医療サービス会社のHCAヘルスケア(HCA)は見通し下方修正が嫌気され、下落。
取り引き終了後に決算を発表したソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)はクラウド コンピューティング プラットフォームの売り上げ改善で、売上高が予想を上回り時間外取引で買われている。一方、検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)はクラウドの売り上げが冴えず、内容が予想を下回り、下落している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米10月PMI速報値は成長圏回復、ドル反発
24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、149円93銭まで上昇後、一時149円75銭へ弱含んだのち、再び上昇し、149円89銭で引けた。日本の緩和策維持の思惑を受けた円売りに加え、米10月PMI速報値が9月から予想外に成長圏を回復したため、米国債相場が一時反落し金利上昇に連れドル買いが優勢となった。その後、金利が再び低下したためドル買いも後退。
ユーロ・ドルは、1.0640ドルから1.0583ドルまで下落し、1.0589ドルで引けた。ユーロ圏10月PMIが予想外に前月から悪化したためユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、159円30銭から158円54銭まで下落。日欧金利差拡大観測が後退。ポンド・ドルは、1.2220ドルから1.2154ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.8927フランから0.8951フランまで上昇。中東情勢緊迫化懸念が若干緩和し、安全通貨のフラン買いが弱まった。
■NY原油:続落で83.74ドル、ポジション調整的な売り継続
NY原油先物12月限は続落(NYMEX原油12月限終値:83.74 ↓1.75)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-1.75ドルの83.74ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは82.94ドル-86.30ドル。アジア市場の序盤に86.30ドルまで買われたが、ポジション調整的な売りが強まり、ロンドン市場で85.09ドルまでじり安となった。その後、86.14ドルまで買われたが、米国市場の後半にかけて82.94ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では主に83ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 25.47ドル -0.10ドル(-0.39%)
モルガン・スタンレー(MS) 71.56ドル -0.14ドル(-0.20%)
ゴールドマン・サックス(GS)299.18ドル -0.04ドル(-0.01%)
インテル(INTC) 34.59ドル +0.74ドル(+2.19%)
アップル(AAPL) 173.44ドル +0.44ドル(+0.25%)
アルファベット(GOOG) 140.12ドル +2.22ドル(+1.61%)
メタ(META) 312.55ドル -1.46ドル(-0.46%)
キャタピラー(CAT) 249.55ドル +2.23ドル(+0.90%)
アルコア(AA) 23.44ドル +0.03ドル(+0.13%)
ウォルマート(WMT) 163.25ドル +2.24ドル(+1.39%)
《ST》