ハイテク主導での底堅い相場展開に/オープニングコメント
25日の日本株市場は、ハイテク株主導での底堅さが意識されそうだ。24日の米国市場はNYダウが204ドル高、ナスダックは121ポイント高だった。中東情勢悪化への警戒感が和らぐなか、3Mやベライゾン・コミュニケーションズなどの好決算を好感した買いが優勢となった。長期金利が安定したほか、今週発表される決算への期待から先回り的な買いが入り、終日堅調に推移。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比105円高の31255円。円相場は1ドル149円80銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。昨日の日経平均は一時30550円辺りまで急落したが、その後は急速に買い戻されていた。10月4日安値に接近したこともあり、ダブルボトム形成が意識されそうだ。また米国では決算期待の買いが広がったが、予想を上回る決算を発表したマイクロソフトが時間外取引で買われていることもあり、ハイテク株へは決算期待の資金流入が意識されそうである。
昨日はニデック<6594>が予想を下回る決算を嫌気した売りにより10%を超える下落となった。今後本格化する決算を見極めたいとの様子見姿勢は強まりやすく、積極的な上値追いは期待しづらいところであるが、押し目待ち狙いの買い意欲は次第に高まってきそうだ。また、マザーズ指数が安値更新後の切り返しにより2%を超える上昇を見せた。低迷する中小型株の一角にも自律反発を強めてきた銘柄も散見されており、需給整理一巡からの見直しをみせてくることが期待されよう。
本日はKOKUSAI ELECTRIC<6525>が東証プライム市場に上場する。足もとでの半導体不況により手掛けづらさはあるだろうが、先行きを睨んだ資金流入は期待されそうだ。米ハイテク株買いの流れも支援材料になりやすく、良好なスタートを切ってくるようだと、個人投資家のセンチメント改善につながるほか、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>などへの支援材料にもなることで、相場全体のセンチメントにも影響を与えそうだ。
《AK》