川崎汽など商い伴い高い、ばら積み船市況回復で海運株は75日線足場に切り返しへ
川崎汽船<9107>が商いを膨らませ大きく反発。売買代金は上位3傑に食い込んでいる。また、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運大手に買いが優勢となっている。いずれも75日移動平均線がサポートラインとして意識され、リバウンド狙いの買いを誘導している。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は直近では軟化しているものの、23日現在で2000大台をキープしており、1000近辺で推移していた7月下旬からほぼ倍化した。コンテナ船需要の停滞が続いている一方で、ばら積み船運賃は回復傾向にあり、ドル建て決済の海運セクターにとって足もと為替市場での円安も追い風となっている。低PBR、高配当利回りのバリュー株を買い直す動きがみられるなか、調整十分の海運株は押し目買い対象として有力視されているようだ。