9月の米新築住宅販売件数が予想外に強い内容 利回り上昇・株安・ドル高の反応
日本時間23時に9月の米新築住宅販売件数が発表され、年率換算で45.9万件と予想外に強い内容となった。2022年初頭以来の最速ペースで増加し、住宅ローン金利が高騰にもかかわらず、購入意欲がまだあることを示唆した。30年物の米住宅ローン金利は8%付近まで高騰している。
中古市場における物件不足が消費者の新築需要を下支えしているほか、住宅メーカーの努力も支えている模様。先日、大手住宅メーカーのCEOが決算説明会で、「消費者の最大の悩みである値ごろ感にうまく対応するような商品、価格、インセンティブ・プログラムの調整で対応した」と述べていた。
この発表を受けて、米国債利回りが上げ幅を拡大し、為替市場はドル高、米株式市場ではダウ平均が下げ幅を拡大している。
NY株式25日(NY時間10:21)
ダウ平均 33014.52(-126.86 -0.39%)
ナスダック 12949.31(-190.57 -1.46%)
CME日経平均先物 31135(大証終比:-15 -0.05%)
米国債利回り(NY時間10:21)
2年債 5.085(-0.027)
10年債 4.908(+0.085)
30年債 5.047(+0.109)
期待インフレ率 2.412(+0.018)
※期待インフレ率は10年債で算出
USD/JPY 149.91 EUR/USD 1.0578 GBP/USD 1.2139
*新築住宅販売件数(9月)23:00
結果 75.9万件
予想 68.5万件 前回 67.6万件(67.5万件から修正)(年率換算)
中間価格 41.88万ドル(43.31万ドル)
平均価格 50.39万ドル(52.27万ドル)
在庫水準 6.9カ月分(7.7カ月分)
()は前回
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美