TIが決算受け下落 ガイダンスが予想下回り、需要低迷を示唆=米国株個別
(NY時間10:25)
テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN> 141.09(-5.83 -3.97%)
テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想範囲内となった。しかし、株価は冴えない反応。ガイダンスを嫌気している模様で、第4四半期の1株利益、売上高とも予想を下回った。幅広い電子部品で需要がなお低迷していることが示唆された。
今回の見通しは回復を目指す半導体業界にとっても悪い兆し。同社は半導体業界に幅広く顧客を持ち、同社の予測は経済全体の需要の先行きを占うものと位置づけられている。同社の売上高は産業機械や自動車メーカー向けが中心。
今回の決算を受けてアナリストの目標株価引き下げも相次いだ。「産業界の低迷は拡大し、自動車の最終市場も第4四半期に修正されるようだ」と述べている。目標株価の引き下げは、需要減退、稼働率低下、減価償却の増加により、売上高、利益率、1株利益が引き続き圧迫されるとの見方を反映させているとも語った。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.85ドル(予想:1.84ドル)
・売上高:45.3億ドル(予想:45.5億ドル)
アナログ:33.5億ドル(予想:33.1億ドル)
エンベデッド・プロセッシング:8.90億ドル(予想:8.93億ドル)
その他:2.89億ドル(予想:3.77億ドル)
・設備投資:15.0億ドル(予想:11.8億ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.35~1.57ドル(予想:1.76ドル)
・売上高:39.3~42.7億ドル(予想:44.9億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美