NY外為:ユーロ安値試す、ラガルド総裁は年内弱い経済を想定、ECB金利据え置き
NY外為市場でユーロは引き続き安値を試す展開となった。ユーロ・ドルは1.0560ドルから1.0530ドルまで下落し日中安値の1.0524ドルを再び試した。ユーロ・ポンドは0.872ポンドから0.8691ポンドまで下落し、24日来の安値を更新した。ユーロ・円は158円44銭でユーロ売りと円売りが交錯。
欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り政策金利を11会合ぶりに据え置いた。ラガルド総裁は理事会後の会見でインフレは過剰に長期にわたり過剰に高いと繰り返し、域内の物価圧力は依然強いとしたものの経済は依然弱いと指摘。経済は年内引き続き弱い可能性が強いが。今後数年強まるはずとした。ただ、労働市場に減速の兆候があるとしたほか、成長リスクは依然下方と指摘。ECBの金利がピークかどうか断定しないとし、利上げ休止は2度と利上げしないということではないと加えた。
市場ではハト派的な利上げ休止との見方。
《KY》