ダウ平均は続落 IT・ハイテク株中心に売り強まる 米GDPはかなり強い内容=米国株前半

市況
2023年10月27日 2時45分

NY株式26日(NY時間13:33)

ダウ平均   32786.70(-249.23 -0.75%)

ナスダック   12562.23(-258.99 -2.02%)

CME日経平均先物 30535(大証終比:-55 -0.18%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。この日発表の第3四半期の米GDP速報値は予想を上回るかなり強い内容だったが、米国債利回りが下げの反応を見せ、米株式市場も時間外で下げ渋る動きを見せていた。しかし、通常取引が始まると、きょうもIT・ハイテク株中心に売りが強まっている。

米GDPは事前に強い内容が予想されていたこともあり、材料出尽くし感が出ていた可能性もありそうだ。FRBは来週のFOMCで金利を据え置くとの市場での見通しに変化はない。一部からは「この数字でFRBは利下げには慎重になったかもしれないが、来週のFOMCに向けて針が動いたわけではない。追加利上げと高金利維持はあり、立て続けの追加利上げ継続はなしだ」との指摘も出ている。

本日はメタ<META>が決算を受けて下落していることがIT・ハイテク株を圧迫。決算自体は広告市場の回復で良好な内容が示されていたが、同社が説明会で2024年に向けて慎重な見通しを示したことが嫌気された模様。同社のリアリティ・ラボ部門が37億ドルの損失を出したことでコスト管理についても懸念が高まったようだ。

UPS<UPS>も取引開始前に決算を発表し、労組との契約によるコスト増と荷物の需要減で通期見通しを下方修正した。株価は下落している。

一方、サウスウエスト航空<LUV>も取引開始前に決算を発表。2024年に向けて輸送能力の伸びを縮小させ、現在の旅行需要に合わせて最適化すると発表したことが嫌気されている。

本日は引け後にアマゾン<AMZN>、インテル<INTC>が決算を発表するほか、フォード<F>も発表。フォードは全米自動車労組(UAW)と暫定合意したと伝わっていた。

市場は次第に7月からの高値の調整モードを強めつつある。ナスダックはすでに7月から10%超下落しており、調整領域に入っている。今週発表になっている決算は足元の数字は悪くはないが、先行き慎重な見方も示されており、米株式市場も先行きに慎重になっているようだ。

UPS<UPS> 139.13(-7.80 -5.31%)

アップル<AAPL> 166.15(-4.96 -2.90%)

マイクロソフト<MSFT> 327.94(-12.73 -3.74%)

アマゾン<AMZN> 119.06(-2.33 -1.92%)

アルファベットC<GOOG> 123.01(-3.66 -2.89%)

テスラ<TSLA> 205.88(-6.54 -3.08%)

メタ・プラットフォームズ<META> 285.70(-13.83 -4.62%)

AMD<AMD> 93.69(-2.37 -2.46%)

エヌビディア<NVDA> 400.30(-17.49 -4.19%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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