アマゾンが好決算 コスト削減が奏功 ただ、株価は時間外で一時上昇も伸び悩む=米国株個別
(NY時間16:48)時間外
アマゾン<AMZN> 119.83(+0.26 +0.22%)
アマゾン<AMZN>が引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。小売部門の売上増と大幅なコスト削減が奏功した。ただ、第4四半期の売上高見通しは予想を下回っている。
AWSの売上高は予想を若干下回ったものの、クラウド部門の営業利益は予想を上回った。AWSは他の部門を合わせたよりも多くの利益を計上する傾向があり、営業利益率は2022年第1四半期以来最高となった。広告の売上は120億ドルと、こちらも予想を上回った。
今回の決算は全社的に経費を精査してきたジャシーCEOのコスト削減努力をさらに証明している。販売とマーケティングへの支出が減少したのは、少なくとも2015年以来のこと。ソフトウェア・エンジニアの給与やAWSサーバーの費用などを含むテクノロジーとインフラへの支出の伸びも僅か8.8%増となり、1年前の約4分の1となった。
ただ、時間外で株価は上昇していたが、戻り待ちの売りに押され伸び悩んでいる。一時下げに転じた。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益:0.94ドル(予想:0.58ドル)
・売上高:1430.8億ドル(予想:1415.6億ドル)
オンラインストア:572.7億ドル(予想:568.2億ドル)
実店舗:49.6億ドル(予想:49.9億ドル)
サブスク:101.7億ドル(予想:101.3億ドル)
AWS:230.6億ドル(予想:231.3億ドル)
・営業利益:111.9億ドル(予想:77.1億ドル)
・営業利益率:5.8%(予想:5.4%)
(10-12月・第4四半期見通し)
・売上高:1600~1670億ドル(予想:1666億ドル)
・営業利益:70~110億ドル(予想:87.1億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美