テクマトリックス---2Qも2ケタ増収増益、情報基盤事業およびアプリケーション・サービス事業が順調に推移

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2023年11月1日 15時23分

テクマトリックス<3762>は31日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比18.6%増の246.02億円、営業利益が同19.1%増の22.81億円、税引前利益が同18.8%増の22.74億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同32.7%増の14.11億円となった。

情報基盤事業の売上収益は前年同期比22.5%増の163.70億円と過去最高となった。営業利益は同36.0%増の16.97億円となった。前期までに積み上げた受注残と新規案件の受注により好調に推移した。また、サブスクリプション型の課金モデルであるクラウド型セキュリティ対策製品の受注も拡大傾向にある。当第2四半期累計期間の連結受注高は、前期実績を下回った。コロナ禍で大幅に需要が高まったクラウド型セキュリティ対策製品などの受注において、前期に大型案件の受注があったことによる反動減が主な要因だが、下期以降コロナ禍で受注した案件の更新時期を迎えることから、累計の受注水準は回復して行く可能性がある。売上収益は、ストック型ビジネスの伸長により順調に増加している。営業利益については、円安の影響、人件費・販管費の増加、新規事業として取り組みを始めたクラウドネイティブ活用ソリューションへの投資などの影響を事業の伸長で吸収し、前期実績を上回る水準となった。製品別では、新しい世代のセキュリティ対策製品も注目度が高まってきており実績も増加している。また、ロシアのウクライナへの軍事侵攻以降、Emotetやランサムウェア等のマルウェアへの感染が拡大しており、感染経路としては依然として電子メール経由が多いため、次世代メールセキュリティ製品の需要も旺盛となっている。デジタルコンテンツが指数関数的に増加し、ストレージ分野の受注も好調となっている。

アプリケーション・サービス事業の売上収益は同15.1%増の38.73億円、営業利益は0.86億円(前年同期は0.80億円の損失)となった。受注高、売上収益、営業利益ともに好調で、前期実績を上回った。前々期からオンプレミスのライセンスについてもサブスクリプションへシフトしたため、サブスクリプション売上の積みあがりが、売上収益、営業利益を押し上げる効果に繋がっている。CRM分野では、受注高はほぼ計画値通りに推移している。また前期からのサブスクリプションの積みあがりにより売上収益は増加しており、営業利益は前期実績を大きく上回っている。ソフトウェア品質保証分野では、依然として車載分野でのテストツールの需要が旺盛で前期受注実績を上回った。また、前々期からのサブスクリプションの積みあがりにより売上収益は増加しており、営業利益は前期実績を大きく上回っている。ビジネスソリューション分野では、受注高、売上収益ともに計画値に対して順調に推移しており、営業利益は改善傾向にある。

医療システム事業の売上収益は同8.6%増の43.58億円、営業利益は同33.4%減の4.98億円となった。新生PSPの医療情報クラウドサービス「NOBORI」の順調な受注が継続し、累積契約施設数は増加している。加えて、既存ユーザのサービス契約更新も取りこぼすことなく受注している。一方で、一般生活者をターゲットとしたPHR(Personal Health Record)サービスの開発や、医療機関、AIベンチャー・外部企業との連携による共同開発等の新規事業への先行投資を継続し、順調に成果を上げている。新生PSP全体の業績は、計画値に対して売上収益、営業利益ともに順調に推移している。営業利益水準については、前々年度末に前年度夏期賞与の引当不足を費用計上した結果として、前年度第1四半期の営業利益が引き上げられたことの反動減がある他、人事制度統一に伴う有給休暇などの費用計上は期初計画には織り込み済みとなっている。

2024年3月期通期の連結業績予想については、売上収益は前期比7.7%増の495.00億円、営業利益は同4.0%増の53.00億円、税引前利益は同4.4%増の52.90億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同8.8%増の32.10億円とする期初計画を据え置いている。

《SI》

提供:フィスコ

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