AMDが決算受け上昇 ゲーム事業の売上減見通しに不安の一方、AIチップには期待も=米国株個別

材料
2023年11月1日 22時46分

(NY時間09:33)

AMD<AMD> 100.98(+2.48 +2.52%)

AMD<AMD>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、第4四半期の売上高見通しは予想を下回っていた。データセンターは力強い成長を見込んでいるものの、ゲーム事業の売上減少を見込んでいる。

同社はPCをゲーム機に変えるアドイン・グラフィックス・カードに搭載されるチップの第2位のメーカーで、ソニーやマイクロソフトのゲーム機にもチップを提供している。こうした製品の需要は通常年末商戦で高まり、必要な部品は現時点で発注される。フーCFOは声明で「全体の需要は好調だが、ゲーム分野の売上減少によってそれは相殺される」と述べていた。

同社株は時間外で軟調な推移を見せていたものの、買い戻しが膨らみ、上昇して通常取引に入って来ている。同社は新しいAIチップ「MI300」が来年に20億ドルの売上を生み出すと述べていた。アナリストも新AIチップがもたらすと期待される売上について肯定的に見ている。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益(調整後):0.70ドル(予想:0.67ドル)

・売上高:58.0億ドル(予想:57.0億ドル)

データセンター:16.0億ドル(予想:16.2億ドル)

ゲーミング:15.1億ドル(予想:15.3億ドル)

クライアント:14.5億ドル(予想:12.3億ドル)

エンベデッド:12.4億ドル(予想:13.1億ドル)

・粗利益率(調整後):51.0%(予想:51.0%)

・営業利益率(調整後):22.0%(予想:21.6%)

・FCF:2.97億ドル(予想:15.2億ドル)

(10-12月・第4四半期見通し)

・売上高:58~64億ドル(予想:64.0億ドル)

・粗利益率(調整後):約51.5%(予想:52.1%)

・データセンターは力強い成長を見込む

・ゲーム事業の売上減少を見込む。

・エンベデッド市場の需要軟化を見込む。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.