ペイコムが決算受け大幅安 ガイダンスを嫌気 投資判断の引き下げ相次ぐ=米国株個別
(NY時間10:11)
ペイコム<PAYC> 153.47(-91.51 -37.35%)
人材管理サービスのペイコム・ソフトウェア<PAYC>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、EBITDAは予想を上回ったものの、売上高、経常収益とも予想を若干下回った。ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスを公表し、EBITDA、売上高とも予想を下回る見通しを示した。通期は下方修正している。
今回の決算を受けて複数のアナリストが投資判断を引き下げている。「今回の投資判断引き下げは第3四半期の冴えない数字を反映したもので、そのネガティブ・サプライズの大きさは注目に値する」と述べたうえで、「移行期には回復に対する投資家の信頼を得るために、透明性を高める必要がある」とも語った。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.77ドル(予想:1.60ドル)
・売上高:4.06億ドル(予想:4.11億ドル)
経常収益:3.99億ドル(予想:4.04億ドル)
・粗利益率(調整後):83.7%(予想:84.4%)
・EBITDA(調整後):1.66億ドル(予想:1.57億ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・売上高:4.20~4.25億ドル(予想:4.52億ドル)
・EBITDA(調整後):1.69~1.74億ドル(予想:1.88億ドル)
(通期見通し)
・売上高:16.8億ドル(従来:17.2億ドル)(予想:17.2億ドル)
・EBITDA(調整後):7.12~7.17億ドル(従来:7.22~7.24億ドル)(予想:7.23億ドル)
【企業概要】
人材管理 (HCM)の為のSaaSを開発し、スキルを有する自社スペシャリティが全米各地の各企業の専属担当者としてサービスを提供する。人材採用・勤怠管理・給与計算から退職まで包括的に管理するHCM機能を、単一クラウド上で管理するコアシステムをベースとし、リアルタイム分析も可能である。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美