エスティローダーが大幅安 通期の見通しを大幅下方修正 懐疑的な見方も=米国株個別
(NY時間11:34)
エスティローダー<EL> 106.37(-22.50 -17.46%)
化粧品のエスティローダー<EL>が大幅安。取引開始前に7-9月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想の半分程度となった。これを受けてガイダンスも下方修正しており、通期の1株利益の見通しを大幅に下方修正したほか、第2四半期についても予想を下回る1株利益の見通しを示している。
今回の下方修正について同社は「アジアでの旅行需要の圧力、中国本土における成長鈍化、中東情勢やウクライナの混乱など外部要因からの逆風を考慮した」と説明している。
ただ、アナリストからは懐疑的な見方も出ており、「またしても醜い数字が出たが、これが本当に最終の下方修正なのか、過去2四半期と同様に大きな疑問が生じるだろう。第2四半期のガイダンスと通期の下方修正を考慮すると、下期の既存事業売上高の伸びは12%程度回復する必要があり、全てやり尽くした感じはしない」と述べていた。
(7-9月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.11ドル(予想:0.20ドル)
・売上高:35.2億ドル(予想:35.4億ドル)
米州:12.1億ドル(予想:10.9億ドル)
EMEA:12.5億ドル(予想:13.4億ドル)
アジア太平洋:10.6億ドル(予想:12.1億ドル)
・粗利益率(調整後):69.6%(予想:68.1%)
(10-12月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.45~0.58ドル(予想:1.25ドル)
・売上高:-9~-11
・既存事業売上高:-8~-10%
(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.17~2.42ドル(従来:3.50~3.75ドル)(予想:3.60ドル)
・売上高:-2~+1%
・既存事業売上高:-1~+2%(従来:+6~+8%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美