注目銘柄ダイジェスト(前場):ぐるなび、ヤマハ、弁護士コムなど

市況
2023年11月2日 11時40分

ビプロジー<8056>:4061円(+329円)

大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は166億円で前年同期比21.9%増となっている。第1四半期の同22.0%増に続き、7-9月期も同21.8%増と順調な収益拡大傾向が続く形に。通期予想は325億円、前期比9.5%増を据え置いているが、上振れへの期待感が優勢となっているもよう。主力のシステムサービスの販売増が収益拡大を牽引、ソフトウェアなども好採算品の計上で順調推移となっている。

ぐるなび<2440>:292円(+29円)

大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業損益は0.7億円の赤字となり、従来予想の5億円の赤字を大きく上回る損益改善となっている。前年同期は16.1億円の赤字であった。飲食店販促サービス売上がネット予約手数料を中心に想定を上回って進捗し、採用の厳格化によって人件費及び人員関連費用の低減も図れているもよう。通期は7億円の赤字予想を据え置いているが、赤字幅は大幅な縮小が期待できる状況に。

ヤマハ<7951>:3773円(-307円)

大幅反落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は86億円で前年同期比37.3%減となり、130億円程度の市場予想を大きく下振れている。また、通期計画は従来の500億円から420億円、前期比9.6%減に下方修正。第1四半期決算時に続く下方修正となる形に。中国経済の低迷に伴う需要減少で、工場操業率が悪化するもよう。一転減益見通しへの下方修正に加えて、自社株買いなどへの期待も後退しているようだ。

サイバー<4751>:853.2円(+45.6円)

大幅続伸。前日に23年9月期決算を発表、営業利益は246億円で前期比64.5%減となり、コンセンサスを10億円強下振れ。「ウマ娘」の減収が大幅減益の主因に。また、24年9月期は300億円で同22.2%増の見通しで、380億円程度の市場予想を大きく下回っている。ただ、会社計画は保守的な傾向が強く、ガイダンスリスクなども株価には織り込み済みとみられる。安値圏で推移していた株価には目先のアク抜け材料につながる形へ。

トヨタ自<7203>:2798.5円(+86.5円)

大幅続伸。前日の取引時間中に第2四半期の決算を発表、一時上げ幅を広げた後に伸び悩む動きとなっていたが、本日はあらためて買い優勢の展開となっている。7-9月期営業利益は1兆4384億円で前年同期比2.6倍、通期予想は従来の3兆円から4兆5000億円、前期比65.1%増に上方修正。円安効果が大きいものの、市場コンセンサス4兆1000億円程度を大きく上回る水準に。相対的な利益創出力の高さに対する評価が優勢となっている。

GEI<9212>:733円(+55円)

大幅に反発。23年9月期の営業損益予想を従来の1.92億円の赤字から1.06億円の赤字(前期実績0.99億円の赤字)に上方修正している。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のバイオファウンドリ事業で研究所の構築にあたり追加的な予算が交付されたほか、国内大手企業とのオイルパーム廃木にかかる調査契約を締結したため。売上原価や販管費の圧縮も赤字額を縮小させる見通し。

弁護士コム<6027>:4415円(+345円)

大幅に3日ぶり反発。宮崎県都城市が弁護士ドットコムの契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」を導入したと発表している。同市はクラウドサインを活用した電子契約サービスの運用をスタートさせる。全国の自治体でのクラウドサイン導入シェア率は70%になったという。クラウドサインは、契約の締結から管理、AIレビューまで一貫してデジタル上で完結できるプラットフォーム。

rakumo<4060>:1139円(+85円)

大幅に続伸。企業向けグループウェア製品「rakumo」で一部製品の利用料金を改定すると発表している。円安進行やインフレに伴い、サーバー費用や人件費を含む開発コスト、サービス提供費用など各種費用が増加したため。改定は24年4月1日からで、1ユーザーライセンス/月で「rakumoカレンダー」を150円(従来料金100円)に、「rakumoボード」を200円(同150円)に変更するなど5製品の料金を50-100円引き上げる。

《ST》

提供:フィスコ

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