【市場反応】米7-9月期非農業部門労働生産性・単位労働コスト速報値/新規失業保険申請件数、ドル続落

市況
2023年11月2日 22時12分

米労働省が発表した7-9月期非農業部門労働生産性速報値は前期比年率+4.7%と、4-6月期+3.6%から想定以上に伸びが拡大し、20年7-9月期以降で最大の伸びとなった。同期単位労働コスト速報値は前期比年率-0.8%と、予想外に昨年10-12月以降で初めてのマイナスに落ち込んだ。

同時刻に発表された先週分新規失業保険申請件数(10/28)は前週比5000件増の21.7万件と、前回21.2万件から減少予想に反し増加し9月初旬以来で最大。6カ月連続の増加となった。また、失業保険継続受給者数(10/21)は181.8万人と、前回178.3万人から予想以上に増加し、3月末以来で最大。

労働コストが予想外のマイナスに落ち込んだほか新規失業保険申請件数の増加で米国債相場は続伸。10年債利回りは4.71%から4.66%まで低下した。ドルも続落。ドル・円は150円40銭から150円03銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.0640ドルから1.0664ドルまで上昇し、10月31日来の高値を更新した。

【経済指標】

・米・7-9月期非農業部門労働生産性速報値:前期比年率+4.7%(予想:+4.3%、4-6月期:+3.6%←+3.5%)

・米・7-9月期単位労働コスト速報値:前期比年率-0.8%(予想:+0.3%、4-6月期:+3.2%←+2.2%)

・米・先週分新規失業保険申請件数:21.7万件(予想:21.0万件、前回:21.2万件←21.0万件)

・米・失業保険継続受給者数:181.8万人(予想:180.0万人、前回:178.3万人←179.0万人)

《KY》

提供:フィスコ

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