コインベースが決算 総取扱高が落ち込む ただ、株価はプラス圏を回復=米国株個別

材料
2023年11月4日 0時17分

(NY時間11:03)

コインベース<COIN> 86.17(+1.57 +1.86%)

仮想通貨交換業者のコインベース・グローバル<COIN>が前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株損益の赤字が小幅に留まったほか、経常収益が予想を上回った。取引、サブスクとも予想を上回っている。

発表直後に株価は時間外でネガティブな反応を見せていた。EBITDAが予想を下回ったほか、総取扱高が個人投資家、機関投資家ともに予想を下回った。総取扱高は52%減少している。第4四半期については、サブスク、サービスとも経常収益は第3四半期並みを見込んでいる一方、EBITDAは大幅な黒字を見込んだ。

今回の決算を受けアナリストからは同社のファンダメンタルズの改善を見たいとの声も出ていた。「取引の経常収益は取引量の低迷が手数料の引き上げを相殺したため圧迫された。しかし、仮想通貨のボラティリティが低下しているにもかかわらず、営業コストの削減により、EBITDAは堅調に推移している」と評した。

ただ、株価は上下動の末、プラスに転じている。 

(7-9月・第3四半期)

・1株損益:-0.01ドル(予想:-0.57ドル)

・経常収益:6.74億ドル(予想:6.55億ドル)

取引:2.89億ドル(予想:2.83億ドル)

サブスク・サービス:3.34億ドル(予想:3.25億ドル)

・EBITDA(調整後):1.81億ドル(予想:1.20億ドル)

・総取扱高:760億ドル(予想:805億ドル)

個人投資家:110億ドル(予想:122億ドル)

機関投資家:650億ドル(予想:691億ドル)

・プラットフォーム上の資産:1300億ドル(予想:1096億ドル)

(10-12月・第4四半期見通し)

・サブスク・サービス経常収益:第3四半期並み

・EBITDA(調整後):大幅な黒字

・取引費用:売上高比で10%台半ば

・営業マーケティング費用:8500万~9500万ドル

【企業概要】

暗号資産取引の為のエンド・ツー・エンドの金融インフラとテクノロジーを提供する。インターネットに接続すれば誰でも簡単かつ安全に暗号資産への投資や利用が可能になり、ステーキング・支出・貯蓄・借り入れに暗号ベースの製品を使用することで、オープンな金融システムのメリットを体験できる。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.