TOKAIホールディングス---2Q純利益が大幅増、情報通信事業・CATV事業・アクア事業が順調に推移
TOKAIホールディングス<3167>は2日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比1.1%増の1,052.26億円、営業利益は同0.0%増の42.54億円、経常利益は同79.1%増の43.55億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同1,403.4%増の22.19億円となった。
当第2四半期累計期間においては、グループの継続取引顧客件数は28千件増加(前年同期は49千件増加)し、3,328千件となった。TLC会員数は30千件増加(前年同期は36千件増加)し、1,188千件となった。
エネルギー事業の売上高は前年同期比2.5%減の429.52億円、営業損失は7.40億円(前年同期は2.16億円の損失)となった。LPガス事業については、引き続き顧客獲得を推進した結果、需要家件数は前年度末から16千件増加し762千件となった。一方、仕入価格に連動した販売価格の引き下げや高気温等による家庭用ガス販売量の減少により、売上高は同4.3%減の344.17億円となった。都市ガス事業については、需要家件数は前年度末並みの75千件となった。また、原料費調整制度の影響により、売上高は同5.3%増の85.35億円となった。
情報通信事業の売上高は同5.3%増の274.57億円、営業利益は同32.0%増の21.25億円となった。コンシューマー向け事業については、ISP事業は大手携帯キャリアとの提携による獲得強化、モバイル事業はLIBMOのサービスメニューの拡充や固定回線とのセットプラン等により顧客獲得を推進した。これらの施策の結果、ブロードバンド顧客は前年度末から1千件増加し666千件、LIBMOは前年度末から4千件増加し75千件となり、売上高は同0.6%増の121.00億円となった。法人向け事業については、キャリアサービス及びクラウドサービスが順調に進捗したことにより、売上高は同9.3%増の153.56億円となった。
CATV事業の売上高は同7.0%増の177.32億円、営業利益は同2.6%増の27.95億円となった。地域密着の事業者として地元の情報発信や番組制作に注力し、大手動画配信事業者と提携する等コンテンツの充実に努めてきた。また、営業活動を積極的に実施したことで、放送サービスの顧客件数は前年度末から3千件増加し916千件、通信サービスの顧客件数は前年度末から11千件増加し384千件となった。
建築設備不動産事業の売上高は同4.7%減の109.43億円、営業利益は同10.6%減の2.03億円となった。設備工事案件や設備機器販売の受注遅れ等により、減収減益となった。
アクア事業の売上高は同1.2%増の38.83億円、営業利益は同140.3%増の1.92億円となった。新たに浄水サーバーの取り扱いを開始し、更なる顧客基盤の拡充に取り組んだ。また、大型商業施設等での催事営業やWEB獲得、テレマーケティング等の非対面営業により、顧客件数は前年度末から1千件増加し166千件となった。
その他の事業の売上高は同8.7%増の22.57億円となったが、船舶修繕事業にかかる原価の増加等により、営業損失は0.47億円(前年同期は0.23億円の利益)となった。介護事業では利用者数が増加し、売上高は同0.4%増の6.97億円となった。船舶修繕事業では、修繕隻数が増加し、売上高は同9.6%増の6.37億円となった。婚礼催事事業では婚礼、宴会事業ともに回復がみられ、売上高は同37.9%増の5.49億円となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.3%増の2,400.00億円、営業利益が同0.5%増の150.00億円、経常利益が同12.9%増の150.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同31.5%増の85.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》