話題株ピックアップ【夕刊】(3):ABCマート、ファンケル、アステラス

注目
2023年11月6日 15時19分

■エービーシー・マート <2670>  2,460円  +135.5 円 (+5.8%)  本日終値

エービーシー・マート<2670>は3日ぶり急反発。前営業日の2日取引終了後に発表した10月度の事業概況によると、既存店売上高は前年同月比7.6%増となった。増収基調を維持したことを好感した買いが入ったようだ。全店売上高は同8.1%増だった。土曜日が1日少ない曜日並びとなったが、都心部路面店や商業施設を中心に販売は順調に推移した。上旬に国慶節があったこともあり、インバウンド需要も増加したという。

■イリソ電子工業 <6908>  3,880円  +210 円 (+5.7%)  本日終値

イリソ電子工業<6908>が気配値でスタートする人気となり、大幅高で4連騰。株価は9月下旬以降一貫して下値を探る展開にあったが、目先底入れリバウンド局面への移行を鮮明としている。車載用を中心とするコネクターメーカーで販売シェアは業界上位に位置する。半導体不足解消による自動車生産回復の恩恵を享受し、足もとの業績は会社側想定を上回って推移している。前週2日取引終了後に24年3月期上期(23年4~9月)決算を発表、営業利益は前年同期比8%増の33億1500万円と従来計画30億円から10%以上上振れての着地となった。これが株価を強く刺激する格好となっている。

■ファンケル <4921>  2,325円  +116 円 (+5.3%)  本日終値

ファンケル<4921>が3日ぶり急反発、一時6%を超える上昇で2340円台まで水準を切り上げた。通販を主力に無添加化粧品を国内中心に展開するが、足もとの業績は回復色が著しい。前週2日取引終了後に発表した24年3月期上期(23年4~9月)決算は営業利益が前年同期比81%増の60億5700万円と急拡大、従来計画から12億円あまりも上振れての着地となった。化粧品は今春発売したスキンケア商品などが好調で全体収益に反映されたほか、栄養補助食品関連が2ケタの伸びを示し業績押し上げに貢献している。

■グンゼ <3002>  4,745円  +235 円 (+5.2%)  本日終値

グンゼ<3002>が急反発し年初来高値を更新した。前営業日の2日取引終了後、取得総数43万株(発行済み株式総数の2.49%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いの実施を発表したことが株価の支援材料となった。取得期間は11月6日から2024年3月22日とする。同時に発表した24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は売上高が前年同期比3.3%減の651億5300万円、最終利益が同20.4%増の26億5700万円だった。物価上昇によるフィルム需要の減速が響いたほか、医療用レーザーの販売が低迷した。半面、アパレル事業は商品の高付加価値化を含め、価格改定が進み収益性が改善した。

■ジーエヌアイグループ <2160>  2,057円  +97 円 (+5.0%)  本日終値

ジーエヌアイグループ<2160>が続急騰した。この日、23年12月期の業績予想の上方修正を発表しており、ポジティブ視されたようだ。売上収益の見通しを前期比50.8%増の262億6700万円(従来は252億7300万円)、最終利益の見通しは同5.2倍の20億500万円(同17億300万円)に見直した。連結子会社の北京コンチネント薬業の主力製品であるアイスーリュイの販売が好調に推移する。また、連結子会社のCullgenでは、アステラス製薬<4503>と締結した戦略的提携契約に基づき、毎月の売上収益が計画を上回っているという。想定為替レートの見直しの影響もあって、業績予想に反映した。

■東武鉄道 <9001>  3,910円  +148 円 (+3.9%)  本日終値

東武鉄道<9001>が大幅高で4連騰。インバウンド関連株への売り圧力が強まるなか、9月中旬以降は鉄道株も大きく水準を切り下げてきた。しかし、下落過程では空売りも観測されており、足もとでそのショートカバーが株価の急激な戻りに反映されている。そうしたなか、同社は前週2日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益を従来計画の465億円から650億円(前期比15%増)に大幅増額、これにより従来の減益予想から一転して2ケタ増益見通しに変わっており、ポジティブサプライズとなった。経済正常化に加え、インバウンド特需が鉄道はもとより同社が運営するホテルや東京スカイツリーなどの利用者増加につながり、会社側の当初想定を大きく上回って推移している。

■良品計画 <7453>  2,179円  +79 円 (+3.8%)  本日終値

良品計画<7453>は3日ぶりに反発。前週2日の取引終了後に発表した10月度の国内売上高情報で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比12.9%増と2ケタの増収率となったことが好感された。前年実績を上回るのは2カ月ぶり。中旬までは衣服・雑貨及び生活雑貨が牽引し、前年実績を上回るペースで推移した。下旬には会員向けセール「無印良品週間」の効果が加わり、全ての商品カテゴリーで高い伸長となった。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同24.9%増だった。

■SCSK <9719>  2,739円  +92 円 (+3.5%)  本日終値

SCSK<9719>が3日続伸。SMBC日興証券は2日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は2300円から3000円に見直した。同社は着実にITサービスの実力を向上させ続けており、事業体制を強化しオペレーションを改善させながら日本企業の強いIT投資需要をつかんで利益成長を続けると予想。同証券では24年3月期の連結営業利益は567億円(会社計画565億円)、25年3月期の同利益は622億円を見込んでいる。

■阪急阪神 <9042>  4,910円  +135 円 (+2.8%)  本日終値

阪急阪神ホールディングス<9042>が続伸。阪神タイガースが5日に日本シリーズでオリックスバッファローズを破り、1985年以来38年ぶりに日本一に輝いた。これを受け、球団親会社の阪急阪神はご祝儀買いも入り上昇したようだ。同社は10月31日に4~9月期決算とあわせ、今期利益と配当予想の上方修正を発表。ホテル事業の宿泊部門や国内旅行の好調を理由に、営業利益見通しを877億円から997億円(前期比11.6%増)へ引き上げた。年間配当は50円から55円(前期50円)に増額した。

■宮地エンジ <3431>  3,065円  +60 円 (+2.0%)  本日終値

宮地エンジニアリンググループ<3431>がしっかり。前営業日の2日取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、最終利益がこれまでの計画の12億円から17億7000万円(前年同期比7.4%減)に上振れして着地したようだと発表。これが株価の支援材料となった。売上高は310億円から317億円(同13.4%増)と計画を上回る格好となった。手持ち工事はおおむね順調に推移した。工事の採算性向上や経費削減効果に加え、政策保有株式の縮減に伴う利益の計上が寄与する。通期の業績予想は精査中で、9日に予定する第2四半期決算発表時に公表するとした。

■AIAIグループ <6557>  920円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値

AIAIグループ<6557>に物色人気集中、ストップ高に買われた。東京23区や千葉県などを中心に認可保育園を運営している。今期は稼働率の上昇で利益率改善が急となっている。前週2日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の2億円から3億5000万円(前期比4.4倍)に大幅上方修正しており、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。株価3ケタ台の小型株であるうえ、株式需給面でも信用買い残が少なく上値が軽い。

■アルメディオ <7859>  524円  +80 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

アルメディオ<7859>はストップ高。前週2日の取引終了後に24年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を54億3000万円から102億4400万円(前期比2.1倍)へ、営業利益を6億500万円から25億4000万円(同4.7倍)へ大幅に引き上げており、これを好感した買いが膨らんだ。中国で太陽光発電パネル製造向け拡散炉用ヒーターモジュールの受注が急激に伸びていることが要因。同時に発表した4~9月期決算は売上高が38億4000万円(前年同期比41.0%増)、営業利益が9億9700万円(同2.7倍)だった。あわせて、26年3月期を最終年度とする中期経営計画について計画目標を修正すると発表した。最終年度に売上高80億800万円(従来計画66億7400万円)、営業利益16億1500万円(同12億4900万円)を目指す。

■免疫生物研究所 <4570>  576円  +80 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値

免疫生物研究所<4570>がストップ高で6連騰となり、500円台に乗せた。前営業日となる2日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比24.7%増の3億6500万円、経常損益は3000万円の黒字(前年同期は1億2900万円の赤字)となった。7~9月期も経常黒字となっており、業況の底入れを期待した買いを集めたようだ。4~9月期は抗体関連事業で主力製品のELISAキットの売上高が国内外ともに大幅に増加した。為替差益の発生や税金コストの大幅な減少も黒字化に寄与した。

●ストップ高銘柄

太平製作所 <6342>  2,923円  +500 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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