NY株式:NYダウは34ドル高、利上げ終了期待が下支え
米国株式市場は小幅続伸。ダウ平均は34.54ドル高の34,095.86ドル、ナスダックは40.50ポイント高の13,518.78で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクル終了期待を受けた買いが続き寄り付き後、上昇。先週の大幅な金利低下の反動で長期金利が上昇したため一時売りに転じたが、ピーク金利観測は根強く終日底堅く推移した。さらに、米中首脳会談の開催を控え、イエレン財務長官と何中国副首相が今週会談を開催することが明らかになり中国との関係修復期待も下支え要因となり、小幅続伸で終了。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、不動産、エネルギーが下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストの投資判断引上げで上昇。著名投資家のバフェット氏が運営する保険のバークシャー・ハサウエイは四半期決算で保険事業が好調で強い内容となったが、手元資金の増加が失望され、売られた。電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA)はドイツ、ベルリン工場で低価格の新型EVを生産するとの報道を受け、利益減を警戒し下落。肉食品メーカーのタイソン・フーズ(TSN)は金属が混入した疑いで子供向けチキンナゲットのリコールを発表し、下落した。
衛星テレビ会社のディッシュ・ネットワーク(DISH)は四半期決算で予想外の赤字を計上したほか、カールソン最高経営責任者(CEO)が辞任する意向を表明し大幅安。また、女性優先のオンライン出会い系サイトのバンブル(BMBL)は創業者のウルフ氏が退任を発表し、下落した。
半導体メーカーのエヌエックスピー・セミコンダクタ―ズ(NXPI)は取引き終了後に第3四半期決算を発表。調整後の1株利益や売上が予想を上回ったため、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》