東京株式(前引け)=反落、目先利益確定売り圧力が表面化
7日前引けの日経平均株価は前営業日比313円62銭安の3万2394円86銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は7億3546万株、売買代金概算は1兆9908億円。値上がり銘柄数は480、対して値下がり銘柄数は1114、変わらずは64銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、これまで日経平均が大幅高していた反動で利益確定の売りが優勢となった。日経平均は直近4営業日で2000円あまりの急騰をみせていた。きょうは前日の米国株市場が一時マイナス圏で推移するなど上昇一服の様相を示したことを受け売りが出やすいタイミングだった。取引時間中は中国や香港などアジア株市場が総じて売られたことも投資家の気勢を削いだ。また、外国為替市場では1ドル=150円台に入るなど再び円安基調にあるが、輸出セクターなどにこれを材料視する動きは特に見られなかった。
個別では三菱重工業<7011>が利食われ、キーエンス<6861>も安い。東京エレクトロン<8035>が冴えず、ソシオネクスト<6526>も軟調。川崎汽船<9107>はきょうも売りに押される展開に。オリエンタルランド<4661>が値を下げ、ダイキン工業<6367>も目先筋の利益確定売りを浴びた。味の素<2802>は急落。NTTデータグループ<9613>の下げも目立つ。半面、売買代金断トツのレーザーテック<6920>が高く、ディスコ<6146>も上昇した。伊藤忠商事<8001>も買い優勢。メイコー<6787>が値上がり率トップに買われ、あすか製薬ホールディングス<4886>、アイロムグループ<2372>なども値を飛ばした。ウェルビー<6556>、武蔵精密工業<7220>も大幅高。