ティラドは連日の急騰劇、好業績・株主高還元・低PBRで約2年ぶり3000円台乗せ
ティラド<7236>は連日の急騰劇を演じ、きょうは一時16.3%高の3165円まで駆け上がり2021年12月上旬以来約2年ぶりに3000円台乗せを果たした。自動車のエンジンを冷却するラジエーターなど各種熱交換器を主力としているが、大手自動車メーカーの生産回復が強力な追い風となっている。今週明けに24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の24億円から30億円(前期比2.9倍)に増額したことで市場の視線を集めたが、それ以上にサプライズとなったのは好業績を背景とした大幅な株主還元の強化だった。今期の年間配当は従来計画の20円から一気に160円に引き上げ配当利回りは、急騰後の時価換算でも5%を上回っている。更に発行済み株式数1.79%相当の12万株の自社株消却も同時に発表したことも株価に一段の押し上げ効果をもたらした。信用買い残は枯れ切った状態で上値が軽く、依然としてPBRが0.4倍台という格安水準にあることも物色人気を助長しているもようだ。