東京株式(前引け)=続伸も後半伸び悩み、値下がり銘柄数が約7割占める
8日前引けの日経平均株価は前営業日比57円57銭高の3万2329円39銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は9億8229万株、売買代金概算は2兆2321億円。値上がり銘柄数は486、対して値下がり銘柄数は1141、変わらずは31銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は前日の米国株市場で長期金利の低下を背景にハイテク株が買われた流れを受けて朝方は買い優勢でスタートした。日経平均は一時250円近く上昇し3万2500円台まで上値を伸ばす場面があった。ただ、その後は金融株や景気敏感株の一角に売られる銘柄が多くなり、後半は上げ幅を縮小する展開となっている。値下がり銘柄数は1100を上回り、全体の7割近くを占めている。なお、TOPIXはマイナスで引けている。
個別ではレーザーテック<6920>が高く、任天堂<7974>も商いを伴い上昇した。マツダ<7261>が値を飛ばし、スズキ<7269>なども高い。LINEヤフー<4689>は大幅高に買われた。ティラド<7236>が連日の急伸、横河電機<6841>も物色人気。半面、三菱重工業<7011>が売られ、川崎汽船<9107>も下値を探る展開。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクの下げも目立つ。三菱商事<8058>が下落、ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。パイロットコーポレーション<7846>、東洋炭素<5310>、東海カーボン<5301>は急落した。