米共和党、バージニア州議会落とす オハイオ、ケンタッキーでも敗北
きのう行われた米バージニア州議会選挙で、上下両院の過半数を民主党が制した。2028年の大統領選に出馬する可能性を視野に州内の共和党をまとめようとしていたヤンキン知事の思惑は外れた。ブルームバーグが伝えた。
この選挙では州議会上下両院の全議席が改選され、ヤンキン知事の政治的将来だけでなく来年の大統領選挙にどのような影響を与えるか注目されていた。
民主党の勝利はバージニア州にとどまらなかった。ケンタッキー、オハイオ、ペンシルベニア3州でも民主党は勝利を収めた、特に人工妊娠中絶の権利に関する同党のメッセージが有権者の共感を呼んでいることが示唆された。
これらの勝利はバイデン大統領への強い追い風となる。任期中は野党が躍進するというこれまでのトレンドを克服したのはこれで2度目。同日行われたケンタッキー州知事選では、現職のビシア知事(民主)が再選を果たし、オハイオ州の住民投票では中絶の権利保護が有権者に支持された。
バージニア大学センター・フォー・ポリティックスのディレクター、ラリー・サバト氏は「中絶の権利は今も大きな問題だということだ」と共和党について述べた。
共和党の支持率が伝統的に高いとされる州では、オハイオ州よりも前にカンザス州が中絶の権利を支持。2020年の大統領選でトランプ氏が25ポイント近い差を付けて勝利したケンタッキー州でも、中絶が争点となり、民主党の現職知事を勝利に導いた。