トーストが決算受け大幅安 第4四半期の見通しに失望感=米国株個別
レストラン向けプラットフォーム運営のトースト<TOST>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、EBITDAは予想を上回った。同社の着実な店舗増設、経営陣のコスト規律に牽引されたもので、不透明な経済環境にもかかわらず、今年の黒字化とガイダンス達成への道筋を確固たるものにした。
ただ、株価は冴えない反応を示している。第4四半期の見通しが予想を下回ったほか、コメントも慎重だった点が嫌気されている模様。アナリストは「これまでの追い風が逆風に転じているようで、今回の決算で提起されたファンダメンタルズへの懸念で、24年の可能性がより厳しく吟味されると見ている」と述べている。
(7-9月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-0.09ドル(予想:-0.03ドル)
・売上高:10.3億ドル(予想:10.3億ドル)
サブスク:1.31億ドル(予想:1.33億ドル)
金融技術:8.56億ドル(予想:8.47億ドル)
ハードウェア:3400万ドル(予想:3820万ドル)
プロフェッショナル:1100万ドル(予想:837万ドル)
・EBITDA(調整後):3500万ドル((予想:2000万ドル)
・決済総額:337億ドル(予想:338.2億ドル)
・年ベース経常収益:12.2億ドル(予想:12.3億ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・売上高:10.0~10.3億ドル(予想:10.3億ドル)
・EBITDA(調整後):500~1500万ドル(予想:1350万ドル)
(通期見通し)
・売上高:38.3~38.6億ドル(従来:38.1~38.7億ドル)(予想:38.6億ドル)
・EBITDA(調整後):3800~4800万ドル(従来:1500~3500万ドル)(予想:3350万ドル)
【企業概要】
レストラン向けクラウドベースのエンドツーエンドの技術プラットフォームを運営する。SaaS製品、統合型決済処理を含む金融技術ソリューション、レストラングレードのハードウェア、サードパーティパートナーのエコシステムを提供し、レストランの売上の向上やオペレーションの効率化をサポートする。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美