ダウ平均は8日ぶりに小反落 方向感のない展開は続く=米国株概況

市況
2023年11月9日 6時33分

NY株式8日(NY時間16:21)

ダウ平均   34112.27(-40.33 -0.12%)

S&P500    4382.78(+4.40 +0.10%)

ナスダック   13650.41(+10.55 +0.08%)

CME日経平均先物 32320(大証終比:+180 +0.56%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は8日ぶりに小反落した。ただ、全体的に方向感のない展開は続いている。米株式市場は最近の上昇に歯止めがかかっている雰囲気だが、下押す動きもなく方向感を見出せないでいる。市場のボラティリティも低下し、恐怖指数として知られるVIXは14台と、基準の20を大きく下回る水準で推移している状況。市場は次に手掛かりを待っている。

7-9月期決算もシーズンがほぼ終了した中で、S&P500企業の約80%が予想を上回る最終利益を発表した。しかし、需要鈍化により売上高が予想を上回ったのは59%に留まっている。これほど差が開いたのは2015年の第4四半期以来だという。

そのような中で一部からは「大手IT・ハイテク株はほぼ決算を終えたが、ネガティ・サプライズはあまりなかった。FRBの利上げサイクルが止まっていることと相俟って、米株式市場は大手IT・ハイテク株がけん引し、来年にかけて上昇を続けるだろう」といった声も聞かれる。

「これまでのFRBの急速な利上げにもかかわらず、経済は暑過ぎず、寒過ぎずのゴルディロックス環境にある。不安はあるものの、年末にかけてのラリーの可能性はあり、アップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOG>などのトップネームはまだ維持される」という。

eコマースのイーベイ<EBAY>が決算を受け下落。ホリデーシーズンである第4四半期の総取引額(GMV)の見通しが予想を下回ったことが嫌気された。

ダウ採用銘柄のバイオジェン<BIIB>が決算受け下落。買収関連コストで通期の1株利益の見通しを下方修正した。

主に10代向けのオンラインゲーム開発のロブロックス<RBLX>が決算を受け大幅高。ブッキング、売上高とも予想を上回った。

イスラエルのジェネリック医薬品のテバ・ファーマ<TEVA>が決算を受け上昇。イスラエルとハマスの戦闘による生産への影響はほとんどないと述べた。

人工知能(AI)を使った融資プラットフォームを手掛けるアップスタート<UPST>が決算を受け大幅安。経常収益が予想を下回ったほか、EBITDAも予想を下回った。

ゲームソフト開発のテイク・ツー・インタラクティブ<TTWO>が上昇。待望の「グランド・セフト・オート」の次期バージョンの最初の予告編を公開すると伝わったことが買い手掛かり。

ネット証券のロビンフッド<HOOD>が決算を受け大幅安。9月に取引高が予想を下回ったことと、第4四半期の金利収益のガイダンスが期待外れだった。

再生可能エネルギー機器のアレイ・テクノロジーズ<ARRY>が決算を受け大幅安。通期の見通しを嫌気し、売上高を下方修正したほか、EBITDAの見通しも若干下方修正した。

イーライリリー<LLY>が上昇。FDAが糖尿病治療薬「ティルゼパチド(マンジャロ)」を成人の肥満症における慢性的な体重管理薬として承認した。商品名は「ゼップバウンド」。

航空機の構造メーカーのスピリット・エアロシステムズ<SPR>が下落。同社はボーイング<BA>の主要サプライヤー。クラスA普通株での2億ドルの公募増資計画を発表した。

ウェアラブルカメラのゴープロ<GPRO>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。

寝具の製造販売を手掛けるスリープ・ナンバー<SNBR>が決算を受け大幅安。既存店売上高が予想以上に大幅な減収となったほか、1株損益は予想外の赤字となった。

イーベイ<EBAY> 39.95(-0.82 -2.01%)

バイオジェン<BIIB> 231.69(-13.92 -5.67%)

ロブロックス<RBLX> 39.22(+4.15 +11.83%)

テバ<TEVA> 9.15(+0.11 +1.22%)

アップスタート<UPST> 21.38(-8.03 -27.30%)

テイクツー<TTWO> 143.47(+7.11 +5.21%)

ロビンフッド<HOOD> 8.37(-1.40 -14.29%)

アレイ<ARRY> 15.01(-3.21 -17.62%)

イーライリリー<LLY> 619.13(+19.20 +3.20%)

スピリット・エアロ<SPR> 23.06(-1.56 -6.34%)

ゴープロ<GPRO> 3.16(+0.48 +17.91%)

スリープ・ナンバー<SNBR> 11.37(-4.66 -29.07%)

アップル<AAPL> 182.89(+1.07 +0.59%)

マイクロソフト<MSFT> 363.20(+2.67 +0.74%)

アマゾン<AMZN> 142.08(-0.63 -0.44%)

アルファベットC<GOOG> 133.26(+0.86 +0.65%)

テスラ<TSLA> 222.11(-0.07 -0.03%)

メタ・プラットフォームズ<META> 319.78(+0.96 +0.30%)

AMD<AMD> 113.59(+0.14 +0.12%)

エヌビディア<NVDA> 465.74(+6.19 +1.35%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.