NY株式:NYダウは40ドル安、金利安でハイテクが支援
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は40.33ドル安の34,112.27ドル、ナスダックは10.56ポイント高の13,650.41で取引を終了した。
金利先高観の後退や新年度に向けた買いに寄り付き後、上昇。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が参加予定の国際通貨基金(IMF)会合での発言を警戒し、利食い売りに押され、下落に転じた。しかし、原油価格の下落が好感材料となったほか、長期金利低下でハイテクの売りが限定的となり、相場を支えた。終盤にかけ、ナスダックはプラス圏を回復もダウは下げを消せずまちまちで終了。セクター別では、商業・専門サービスやソフトウエア・サービスが上昇した一方で、エネルギーが下落した。
製薬会社のイーライリリー(LLY)は食品医薬品局(FDA)が同社開発の2型糖尿病治療薬「マンジャロ」を肥満症治療薬として承認したため、上昇。高級衣料ブランドのラルフローレン(RL)は四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り、買われた。オンラインゲーム開発のロブロックス(RBLX)は第3四半期決算で損失が予想外に改善、東欧や東アジアでの同社プラットフォーム上でのバーチャル通貨による売り上げ、ブッキングの伸びが予想を上回り、上昇。
イスラエルの製薬会社のテバファーマスーティカル・インダストリーズ(TEVA)は四半期決算において、イスラエル・ハマス戦争の影響を受けず、内容が予想を上回り、堅調推移。シリアルメーカー、ケラノバ(K)は分社化後の始めての決算において、売上が予想を下回ったが、値上げが奏功し1株利益が予想を上回り上昇。一方、地中海料理のファーストフードチェーン、カバ(CAVA)は決算が嫌気され、下落した。
エンタテインメントのディズニー(DIS)は取り引き終了後に決算を発表。動画配信サービス、ディズニープラスの契約者数の伸びが予想を上回り時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》