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株価指数先物【引け後】 リバランス中心の上昇、SQ通過後の需給見極め

市況
2023年11月9日 18時14分

日経225先物 32600 +460 (+1.43%)

TOPIX先物 2330.0 +28.0 (+1.21%)

日経225先物(12月限)は前日比460円高の3万2600円で取引を終了。寄り付きは3万2320円とシカゴ日経平均先物清算値(3万2330円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。現物の寄り付き直後に付けた3万2200円を安値にリバウンド基調を強め、前場中盤に3万2510円まで上げ幅を広げた。オプション権利行使価格の3万2500円水準では強弱感が対立し、買い一巡後は3万2370円~3万2510円処でのレンジ推移が続いた。しかし、後場に入りにレンジを上放れると、終盤にかけてヘッジ対応のショートカバーを交えたリバウンドとなり、一時3万2730円まで買われる場面が見られた。

日経225先物は、ボリンジャーバンドの+1σを支持線としたリバウンドにより、直近2日間の調整分を概ね埋める格好となった。オプションSQを控えるなか、権利行使価格の3万2500円水準を上放れたことで、ヘッジ対応の動きが強まったみられ、SQ通過後は見極めが必要になりそうだ。ただし、直近の保ち合いレンジである3万2000円~3万2750円辺りを上放れてくるようだと、節目の3万3000円および9月高値の3万3450円が意識されてくる可能性があろう。

また、本日もファーストリテイリング <9983> [東証P]のほか、東京エレクトロン <8035> [東証P]やレーザーテック <6920> [東証P]といった指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を牽引した。これによりNT倍率は先物中心限月で一時14.02倍まで上昇し、10月13日に付けた14.01倍を上回る場面が見られた。直近の戻り高値を更新してきたことで、いったんはNTロングのポジションをクローズする動きもあったとみられ、13.99倍で終えた。

ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が円建て社債の発行を準備していると伝わり、商社株に思惑的な買いが向かった。この影響もあってか、リバランスに伴う動きで調整をみせていたバリュー株の一角に買いが入り、TOPIXを下支えしたこともNT倍率に影響したようだ。

今晩の米国では、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が国際通貨基金(IMF)年次研究会議「世界経済における金融政策の課題」に出席する予定であり、その発言内容に注目が集まろう。前日開催の会合では金融政策や経済見通しについて言及しなかったこともあり、無難に通過するようだと米ハイテク株主導の上昇が意識されそうだ。楽観はできないものの、日経225先物は3万2500円処での底堅さがみられるようだと、レンジ上限の3万2750円突破からの一段高を狙ったロング対応に向かわせよう。

なお、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が引け後に発表した2024年3月期第2四半期累計(4-9月)決算は、連結最終赤字が1兆4087億円に拡大した。PTS(私設取引)では5%ほど下落して推移しており、日経平均型の重荷となりそうだ。

手口面(立会内・J-NETの合算)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万3738枚、ソシエテジェネラル証券が2万0820枚、サスケハナ・ホンコンが7793枚、SBI証券が7273枚、バークレイズ証券が3862枚、日産証券が2945枚、野村証券が4380枚、JPモルガン証券が5395枚、ビーオブエー証券が3287枚、モルガンMUFG証券が2940枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万3021枚、ソシエテジェネラル証券が2万3481枚、日産証券が9022枚、バークレイズ証券が5929枚、JPモルガン証券が5745枚、ゴールドマン証券が5379枚、ビーオブエー証券が3540枚、モルガンMUFG証券が2748枚、野村証券が2238枚、SBI証券が1090枚だった。

株探ニュース

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