リフトが決算受け下落 第4四半期の売上高見通しが予想に届かない可能性=米国株個別

材料
2023年11月10日 0時16分

(NY時間10:03)

リフト<LYFT> 10.46(-0.26 -2.43%)

配車サービスのリフト<LYFT>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、売上高も予想を若干上回った。EBITDAも予想を上回っている。

ただ、株価は冴えない反応。第4四半期の見通しも公表し、グロスブッキングが36-37億ドルになるとの見通しを示したほか、売上高は前四半期比1桁台半ばの増加を見込んだ。これは市場予想の11.9億ドルには届かない可能性を示す。

同社はまた第3四半期より、グロスブッキング、アクティブライダー数、ライド数、EBITDAマージン(グロスブッキングに対する比率で算出)を主要な経営指標として導入。配車サービスの場合のグロスブッキングはライダーに請求された取引の総額でチップは含まれていない。

同社のリッシャーCEOは声明で「多くのドライバーとライダーがわれわれを選んでいるのは、顧客の声に耳を傾け、顧客が望む体験を構築するというシンプルな公式に従っているからだ。ただ、財政的に強くするのは前途は多難だ」と述べた。

アナリストからは「目先の業績は良くなったが、24年に向けて、サービスの革新と市場ごとの差別化が重要になる」とのコメントが出ていた。

また、別のアナリストからは「第3四半期もアクティブライダー数の伸びは供給問題で圧迫されていた。第4四半期のグロスブッキングの成長予想は、アクティブライダーの伸びが緩やかなものに留まる可能性を示唆している」といった指摘も出ている。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益(調整後):0.24ドル(予想:0.15ドル)

・売上高:11.6億ドル(予想:11.4億ドル)

・グロスブッキング:35.5億ドル

・EBITDA(調整後):9200万ドル(予想:8168万ドル)

・アクティブライダー数:2240万(予想:2239万)

・アクティブラーダー当たり売上高:51.67ドル(予想:50.73ドル)

(10-12月・第4四半期見通し)

・売上高:前四半期比1桁台半ばの増加(予想:11.9億ドル)

・グロスブッキング:36~37億ドル

・EBITDA(調整後):5000~6000万ドル(予想:4720万ドル)

・EBITDAマージン(調整後):1.4~1.6%(グロスブッキングに対して)

【企業概要】

米国・カナダで複合輸送ネットワークサービスを展開し、自社モバイルアプリを介してドライバーと乗客を結びつけるライドシェアサービスを提供する。シェアサイクルネットワークへのアクセス・近隣公共交通機関のルート情報・レンタカーサービス等を提供する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.