ベクトン・ディッキンソンが決算受け下落 24年度の通期見通しを嫌気=米国株個別
(NY時間12:18)
ベクトン・ディッキンソン<BDX> 236.00(-19.92 -7.78%)
医療機器のベクトン・ディッキンソン<BDX>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を若干下回った。四半期配当の0.95ドルへの増配も発表した。従来は0.91ドル。
ただ、市場は24年度の通期見通しを嫌気している模様。1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示していた。アナリストからも24年度の通期見通しは投資家にとって、かなり失望的な内容だったとの指摘が出ている。
「前回第3四半期の電話会議以来、われわれは24年度の通期見通しは引き下げる必要があると述べてきた。しかし、投資家が13ドル以下の1株利益を予想していたとは思わない」と述べていた。
(7-9月・第4四半期)
・1株利益(調整後):3.42ドル(予想:3.43ドル)
・売上高:50.9億ドル(予想:50.2億ドル)
医療機器:25.5億ドル(予想:25.6億ドル)
ライフサイエンス:13.3億ドル(予想:12.9億ドル)
介入装置:12億ドル(予想:11.7億ドル)
(24年度の通期見通し)
・1株利益(調整後):12.70~13.00ドル(予想:13.53ドル)
・売上高:201~203億ドル(予想:203.6億ドル)
【企業概要】
米国内外の医療機関・臨床検査機関・製薬業界などに向けて、医療機器や検査機器の開発・製造を行う。投薬管理や患者の安全性の向上、感染予防の実践支援などに焦点を当て、末梢静脈カテーテル・急性透析カテーテル・輸液ポンプ・自動供給管理システム・薬剤在庫追跡システムなどの製品を提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美