本日注目すべき【好決算】銘柄 ジャパンエン、コカBJH、芝浦 (9日大引け後 発表分)

注目
2023年11月10日 7時01分

11月9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ジャパンエン <6016> [東証S]  ★今期経常を80%上方修正・15期ぶり最高益、配当も45円増額

◆24年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の15億円→27億円に80.0%上方修正。増益率が2.2倍→4.0倍に拡大し、15期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。最新鋭の省エネ主機関を中心に受注が好調なうえ、環境対応設備の主機関への搭載によって販売単価の改善も進む。また、アフターサービスやライセンス・部品供給が想定を上回る水準で推移していることも上振れに貢献する。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の55円→100円(前期は40円)に大幅増額修正した。

雪国まいたけ <1375> [東証P]  ★今期最終を6.4倍上方修正

◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の1.2億円→7.8億円に6.4倍上方修正。減益率が89.8%減→34.0%減に縮小する見通しとなった。再生可能エネルギー発電促進賦課金が想定より低く設定されたことで関連費用が抑えられることに加え、原価・費用削減の効果が上振れの要因。

コカBJH <2579> [東証P]  ★今期最終を一転黒字に上方修正

◆23年12月期の連結最終損益を従来予想の43億円の赤字→15億円の黒字(前期は80.7億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。人出回復や記録的な猛暑などを追い風に主要施策が奏功し、1-9月期の販売数量が想定以上に伸びたことが寄与。コスト削減効果に加え、原材料・資源・エネルギー価格の高騰による影響が計画より抑制されることも上振れの要因となる。

Jオイル <2613> [東証P]  ★今期経常を59%上方修正、配当も25円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の44億円→70億円に59.1%上方修正。増益率が3.1倍→4.9倍に拡大する見通しとなった。エネルギーコストなどが想定より軟化していることに加え、適正な販売価格維持への継続的な取り組みなども寄与し、採算が大きく改善する。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の35円→60円(前期は20円)に大幅増額修正した。

やまみ <2820> [東証S]  ★7-9月期(1Q)経常は2.8倍増益で着地

◆24年6月期第1四半期(7-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.8倍の4.1億円に急拡大して着地。国内産大豆を使用した高付加価値商品の販売を強化したことに加え、値上げ実施後も同業他社の廃業などを背景に販売数量が増加したことが寄与。製造コストの低減や経費削減を進めたことも大幅増益につながった。

上期計画の6億円に対する進捗率は68.7%に達しており、業績上振れが期待される。

Fスターズ <3687> [東証P]  ★今期経常は11%増で3期連続最高益、1円増配へ

◆23年9月期の連結経常利益は前の期比22.8%増の20.7億円で着地。続く24年9月期も前期比10.8%増の23億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はソフトウェア高速化サービスの旺盛な需要を背景にSolution事業の拡大が続くほか、SaaS事業も成長し、3期連続の2ケタ増収増益を見込む。

併せて、前期の年間配当を12円→13円(前の期は10円)に増額し、今期も前期比1円増の14円に増配する方針とした。

三井海洋 <6269> [東証P]  ★今期最終を13%上方修正

◆23年12月期の連結最終利益を従来予想の59.7億円→67.3億円に12.7%上方修正。増益率が20.4%増→35.7%増に拡大する見通しとなった。今期に受注したFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)の建造工事が想定以上に順調に進捗していることなどが上振れの要因。

酒井重 <6358> [東証P]  ★今期経常を18%上方修正、配当も55円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の28億円→33億円に17.9%上方修正。増益率が20.3%増→41.8%増に拡大する見通しとなった。海外売上高の増加に加え、値上げの浸透と輸送費の正常化による収益構造改善が寄与する。円安効果も利益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の215円→270円(前期は200円)に増額修正した。

芝浦 <6590> [東証P]  ★今期経常を45%上方修正

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の67億円→97億円に44.8%上方修正。減益率が36.3%減→7.7%減に縮小する見通しとなった。半導体分野の受注が想定より増加し、売上高が計画を上回ることなどが利益を押し上げる。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の120円→165円(前期は1→3の株式分割前で560円)に大幅増額修正した。

名村造 <7014> [東証S]  ★今期経常を一転32%増益に上方修正、5円増配へ

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の65億円→150億円に2.3倍上方修正。従来の42.8%減益予想から一転して31.9%増益見通しとなった。下期の想定為替レートを1ドル=140円(従来は130円)に見直したことに加え、原価削減効果なども業績予想に織り込んだ。

業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は10円(前期は5円)実施する方針とした。

セレンHD <7318> [東証G]  ★今期経常を73%上方修正・3期ぶり最高益更新へ

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の3.7億円→6.4億円に73.0%上方修正。増益率が6.6%増→84.4%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。モノづくり事業で上期に自動車メーカーの国内生産が想定以上に高水準で推移したことが追い風となる。コスト増加に対応する販売価格の修正に加え、グループ内の資金効率化による支払利息の削減なども利益を押し上げる。

シモジマ <7482> [東証P]  ★今期経常を42%上方修正、配当も18円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の24億円→34億円に41.7%上方修正。増益率が0.5%増→42.4%増に拡大する見通しとなった。コロナ禍に伴う行動制限の緩和で経済活動が回復する中、上期業績が好調に推移したことなどを反映した。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の22円→40円(前期は22円)に大幅増額修正した。

併せて、発行済み株式数の2.51%にあたる61万株を11月20日付で消却すると発表。

大興電子 <8023> [東証S]  ★今期経常を一転49%増益に上方修正・32期ぶり最高益更新へ

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の17.2億円→28.7億円に66.9%上方修正。従来の10.6%減益予想から一転して49.2%増益を見込み、一気に32期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。上期に工事部門の大型案件が前倒しで計上されたことに加え、下期も情報通信機器部門で大型案件の計上を予定する。また、インボイス制度対応のソフトウェアサービス案件が積み上がったことも上振れの要因となる。

併せて、発行済み株式数の2.27%にあたる30万株または2.1億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

AOKIHD <8214> [東証P]  ★今期経常を21%上方修正、配当も13円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の103億円→125億円に21.4%上方修正。増益率が22.2%増→48.3%増に拡大する見通しとなった。社会経済活動の正常化や原価上昇への適切な対応などを背景に、紳士服と複合カフェの上期業績が好調に推移したことを反映した。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の27円→40円(前期は20円)に大幅増額修正した。

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