トレンドは一時S高、今期末配当1000億円目標を評価
トレンドマイクロ<4704>は一時ストップ高。9日の取引終了後、株主還元に関する方針を新たに取り決めたと発表。23年12月期の期末配当において通常の普通配当金(配当性向70%方針)に加え、一時的な特別配当金とあわせ合計1000億円を目標にするとしており、これを評価した買いが集まっている。
9月末時点の配当支払い対象株式数をもとに計算した場合、普通配と特別配を含めた1株当たり配当目標金額は約738円になるという。今期の配当目標とあわせ、来24年12月期中に400億円の自社株取得を実施する目標も示した。
同時に発表した1~9月期決算は売上高が前年同期比13.3%増の1837億2500万円、純利益が同55.1%減の128億600万円だった。また、子会社からの配当金支払いを前提とする税負担引当額81億円を法人税として計上するため、今期純利益を前期比43.0%減の170億円(従来予想251億円)へ下方修正した。