NY株式:NYダウは391ドル高、金利先高観後退でハイテクがけん引

市況
2023年11月11日 6時51分

米国株式市場は反発。ダウ平均は391.16ドル高の34,283.10ドル、ナスダックは276.66ポイント高の13,798.11で取引を終了した。

長期金利の低下で買いが先行し、寄り付き後、上昇。その後、アトランタ連銀のボスティック総裁やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁がインフレ対処でまだやるべきことがあると追加利上げの可能性も除外せず、さらに、ミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率が予想外に上昇したため一時伸び悩んだ。しかし、市場の利上げ終了観測が根強く、終盤にかけて金利が再び低下したことに連れ、上げ幅を拡大。金利先高観の後退でハイテクが買われ相場を一段と押し上げ終了した。セクター別では、半導体・同製造装置の上昇が目立った。

銀行のJPモルガン(JPM)やシティ・グループ(C)は利上げ終了観測に買われた。ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)や半導体のエヌビディア(NVDA)なども金利先高観の後退で、それぞれ大幅高。石油・天然ガス生産会社のエクソン(XOM)や再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)は原油高に連れ、買われた。一方、グリーン水素会社のプラグパワー(PLUG)は四半期決算で損失が予想以上に拡大したほか、破綻リスクを警告し、大幅安。

共同購入クーポンサイト運営会社のグルーポン(GRPN)も第3四半期の売上減、共同創立者が取締役会から辞任を発表し、大きく売られた。広告技術会社のザ・トレードデスク(TTD)は自動車メーカーやハリウッド労組のストが響き弱い見通しが嫌気され、大幅安。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は14.19まで低下し、ほぼ2カ月ぶり低水準となった。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

提供:フィスコ

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