資生堂が急落、中国の買い控えなど響き23年12月期業績予想を下方修正
資生堂<4911>が急落している。前週末10日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を1兆円から9800億円(前期比8.2%減)へ、純利益を280億円から180億円(同47.4%減)へ下方修正したことが嫌気されている。
トラベルリテール事業において、規制強化、旅行者を中心としたビジネスモデルへの回帰・市場正常化の流れを受けた流通在庫調整の影響があったほか、中国事業で景況感の悪化やALPS処理水の海洋放出後の日本製品買い控えによる影響により、実質ベースの売上高が想定を下回ることが要因としている。
なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高7224億1700万円(前年同期比5.3%減)、純利益205億1700万円(同29.4%減)だった。