注目銘柄ダイジェスト(前場):ゼンショーHD、資生堂、大泉製など

市況
2023年11月13日 11時53分

ゼンショーHD<7550>:8668円(+583円)

大幅続伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は254億円で前年同期比3.1倍となり、従来計画の202億円を大幅に上振れる着地となっている。つれて、通期予想は従来の401億円から510億円、前期比2.3倍の水準にまで上方修正。経済活動の正常化に伴って、すき家、はま寿司、レストラン事業、ファストフード事業はなどが好調に推移しているようだ。また、年間配当金も従来計画の40円から50円に引き上げ、前期比26円の増配となる。

ニトリHD<9843>:14925円(-1090円)

大幅続落。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は222億円で300億円程度の市場予想を下振れ。上半期は552億円となって従来計画の641億円を下振れている。為替の円安が下振れの主因となっているもよう。通期計画1451億円(前期は13カ月決算で1401億円)は据え置いているが、ドル・円相場の高止まりが続く中で、下振れ懸念があらためて強まる状況になっているようだ。

資生堂<4911>:4191円(-694円)

大幅続落。先週末に第3四半期の決算を発表、7-9月期コア営業利益は88億円で前年同期比53.0%減となり、通期予想は従来の600億円から350億円、前期比31.8%減に下方修正している。にトラベルリテール事業、中国事業などが実質ベースで下振れのもよう。流通在庫調整のほか、中国における景況感の悪化や日本製品買い控えの影響などが背景。市場予想はほぼ従来会社計画線上であったとみられる。

東エレク<8035>:22765円(+575円)

大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、営業利益は961億円で前年同期比58.7%減となり、1000億円レベルの市場コンセンサスはやや下振れ。一方、通期予想は従来の3930億円から4010億円、前期比35.1%減に上方修正。中国市場が想定以上に好調なもよう。通期上方修正値は市場予想に未達であるものの、先週末のSOX指数が大幅高となったことも支援となり、あく抜け感優勢の流れにつながっているようだ。

ベネッセHD<9783>:2348円 カ -

ストップ高買い気配。MBOの実施を発表している。欧州の投資ファンドEQTと組んでTOBを実施する。TOB価格は2600円で先週末終値に比べて36.3%のプレミアムとなり、TOB価格にサヤ寄せの動きとなっている。主力の通信教育「進研ゼミ」の不振が続いており、株式非公開化で立て直しを図る方針。なお、今回のMBOは国内では最大規模となるようだ。

SKIYAKI<3995>:435円(0円)

朝高後、値を消す。スペースシャワー<4838>と経営統合すると発表している。スペースシャワーを株式交換完全親会社、SKIYAKIを株式交換完全子会社とし、SKIYAKI株1株に対してスペースシャワー株0.76株を割当交付する。SKIYAKI株は24年3月28日付で上場廃止となる。株式交換の効力発生日は同年4月1日の予定。また、24年1月期の期末配当予想を従来の無配から5.00円(前期末実績は無配)に増額修正した。

大泉製<6618>:1294円(+259円)

年初来高値。フェローテック<6890>が株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表している。TOB価格は1株につき1300円(前営業日終値は1035円)で、TOB期間は13日から12月25日まで。大泉製作所は賛同の意見を表明しており、同社株は上場廃止となる予定。完全子会社化で、中国でのサーミスタ(熱に感じやすい抵抗体)事業を大泉製作所が主導して行える環境が整い、同事業へのモチベーションやインセンティブ向上などが図れるとしている。

eWeLL<5038>:3615円(+220円)

大幅に3日ぶり反発。12月31日(実質的には12月29日)を基準日として、1株を2株に分割すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資しやすい環境を整えて投資家層の拡大と流動性の向上を図ることが目的。併せて23年12月期の期末配当予想を従来の18.00円から20.00円(前期末実績15.00円)に増額修正する。株式分割後換算では10.00円となる。第3四半期累計(23年1-9月)の営業利益は前年同期比29.8%増の7.08億円で着地した。

《ST》

提供:フィスコ

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