ニチリンが3連騰、23年12月期業績及び配当予想を上方修正
ニチリン<5184>が3連騰し年初来高値を更新している。前週末10日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を680億円から700億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を82億円から88億円(同14.6%増)へ、純利益を46億円から55億円(同20.1%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を52円から90円へ引き上げたことが好感されている。
自動車業界は、半導体不足など供給網の混乱解消や生産・販売の回復により景況が改善しつつあり、これを背景に主要取引先である自動車メーカーの生産回復による売り上げの増加が見込まれるほか、円安進行などの外部環境を織り込んだとしている。なお、年間配当予想は142円(前期90円)を予定している。
同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高514億2400万円(前年同期比9.8%増)、営業利益68億2500万円(同39.4%増)、純利益43億6000万円(同32.2%増)だった。
また、25年12月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標を売上高660億円以上、営業利益75億円以上から、売上高750億円以上、営業利益95億円以上に引き上げており、これも好材料視されているようだ。