イーレックスは年初来安値更新、今期一転最終赤字に
イーレックス<9517>は大幅安で年初来安値更新。前週末10日取引終了後に発表した24年3月期業績予想の下方修正では、売上高を2280億円から2194億円(前期比26.0%減)としたほか、最終損益を44億円の黒字から一転220億円の赤字(前期91億8600万円の黒字)に転落する見通しを示した。これが嫌気され売られている。
2022年度に調達した割高な電力に余剰が発生し、低価格のJEPXへの販売が必要となり逆ザヤが出たことが要因。また、昨年8月にグループ会社となった糸魚川発電所が石炭価格高騰により稼働率を抑制させた影響も響く見通し。あわせて配当予想を22円から未定(前期22円)に変更した。
あわせて、26年3月期を最終年度とする中期経営計画の計画数値を修正すると明らかにした。25年3月期の目標値について売上高を2423億円から2000億円へ、最終利益を61億円から28億円へ引き下げた。