話題株ピックアップ【夕刊】(2):ゼンショHD、帝国電、HENNGE

注目
2023年11月13日 15時15分

■ゼンショHD <7550>  8,889円  +804 円 (+9.9%)  本日終値

ゼンショーホールディングス<7550>が急騰、一時900円を超える上昇で一気に8900円台まで上値を伸ばし、今月2日につけた上場来高値8276円を大幅更新した。外食産業のトップでM&A戦略にも長じ、業容拡大路線をまい進している。牛丼店「すき家」が収益の主柱を担っているが、脱コロナで客足が戻り会社側想定を上回る利益を確保しているほか、回転寿司も国内外で好調、ファミレスも高単価商品の寄与で業績押し上げ効果をもたらしている。前週末10日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の400億9000万円から510億円(前期比2.3倍)に大幅増額した。また、株主還元にも抜かりなく、今期年間配当は従来計画の40円に10円上乗せの50円(前期実績は24円)とすることを発表している。

■帝国電機製作所 <6333>  2,745円  +246 円 (+9.8%)  本日終値

10日に決算を発表。「上期経常が8%増益で着地・7-9月期も7%増益」が好感された。

帝国電機製作所 <6333> [東証P] が11月10日大引け後(17:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.0%増の29.9億円に伸び、通期計画の46.8億円に対する進捗率は64.0%に達し、5年平均の48.2%も上回った。

⇒⇒帝国電機製作所の詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「4.4%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の4.4%にあたる80万株(金額で16億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月13日から24年3月31日まで。

■HENNGE <4475>  1,305円  +114 円 (+9.6%)  本日終値

HENNGE<4475>は大幅に7日続伸。同社は10日取引終了後、23年9月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比53.1%増の7億800万円となり、従来予想の5億6100万円から上振れた。売上高は同20.0%増の67億7600万円(従来予想は67億2500万円)で着地。新規及び既存顧客からの受注が堅調だったほか、利益面では全社的な費用の合理化が寄与した。あわせて公表した24年9月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比22.7%増の83億1600万円、営業利益が同33.5%増の9億4500万円。HENNGE One事業は、ARR(対象月の月末時点における契約ユーザから獲得する翌期以降も経常的に売上高に積み上げられる可能性の高い年間契約金額の総額)の年間20%以上の持続的成長を目指すとしている。

■オカモト <5122>  5,380円  +455 円 (+9.2%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期経常を13%上方修正」が好感された。

オカモト <5122> [東証P] が11月10日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比51.0%増の60億円に拡大し、従来予想の46億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の91億円→103億円(前期は79.2億円)に13.2%上方修正し、増益率が14.9%増→30.0%増に拡大する見通しとなった。

⇒⇒オカモトの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「1.13%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の1.13%にあたる20万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月13日から24年9月30日まで。

■七十七銀行 <8341>  3,620円  +305 円 (+9.2%)  本日終値

七十七銀行<8341>が続急騰し、年初来高値を更新した。前週末10日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。純利益予想を255億円から270億円(前期比7.7%増)に見直し、過去最高益予想を上乗せする形で上方修正した。株主還元方針の見直しや31年3月期純利益目標の引き上げも公表しており、これらを評価した買いを集めた。貸出金利息や有価証券利息配当金の増加を背景に、4~9月期の純利益は前年同期比36.4%増の176億9200万円となった。9月中間期の実績を踏まえ、通期の業績予想を見直した。また、年間配当予想は5円増額し110円(前期比20円増配)とした。31年3月期の純利益目標は450億円(従来は280億円)に引き上げ、新たにROE(自己資本利益率)を7%以上とする目標も掲げた。更に、累進的配当により配当性向を26年3月期までに35%以上に引き上げるとともに、機動的な自社株買いを行うとする新たな株主還元方針を示した。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  1,385円  +116 円 (+9.1%)  本日終値

10日に決算を発表。「上期経常が66%増益で着地・7-9月期も2.3倍増益」が好感された。

オイシックス・ラ・大地 <3182> [東証P] が11月10日大引け後(15:15)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比66.4%増の23.3億円に拡大した。

⇒⇒オイシックス・ラ・大地の詳しい業績推移表を見る

■ニチリン <5184>  3,310円  +270 円 (+8.9%)  本日終値

ニチリン<5184>が3連騰し年初来高値を更新。前週末10日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を680億円から700億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を82億円から88億円(同14.6%増)へ、純利益を46億円から55億円(同20.1%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を52円から90円へ引き上げたことが好感された。自動車業界は、半導体不足など供給網の混乱解消や生産・販売の回復により景況が改善しつつあり、これを背景に主要取引先である自動車メーカーの生産回復による売り上げの増加が見込まれるほか、円安進行などの外部環境を織り込んだとしている。なお、年間配当予想は142円(前期90円)を予定している。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高514億2400万円(前年同期比9.8%増)、営業利益68億2500万円(同39.4%増)、純利益43億6000万円(同32.2%増)だった。また、25年12月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標を売上高660億円以上、営業利益75億円以上から、売上高750億円以上、営業利益95億円以上に引き上げており、これも好材料視されたようだ。

■スズケン <9987>  4,855円  +378 円 (+8.4%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期経常を40%上方修正」が好感された。

スズケン <9987> [東証P] が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.9%増の181億円に伸び、従来の49.2%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の199億円→279億円(前期は363億円)に40.2%上方修正し、減益率が45.3%減→23.3%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒スズケンの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「7.24%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の7.24%にあたる600万株(金額で250億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月13日から24年3月8日まで。今回取得した自己株式を含め、譲渡制限付株式報酬(RS)等への充当を見込む10万株を除いた全数を24年3月29日付で消却する。

■クレディセゾン <8253>  2,475円  +182.5 円 (+8.0%)  本日終値

クレディセゾン<8253>が3連騰。前週末10日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を3560億円から3620億円(前期比12.2%増)へ、最終利益を490億円から640億円(同46.8%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を80円から100円(前期70円)へ引き上げたことが好感された。ショッピング取扱高、リボルビング残高が堅調に推移したことが要因。また、スルガ銀行<8358>との資本・業務提携により同社を持ち分法適用会社化するのに伴い、負ののれん発生益相当額200億4300万円を持ち分法による投資利益として計上することも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1751億1700万円(前年同期比11.3%増)、純利益440億1000万円(同60.0%増)だった。

■北越コーポレーション <3865>  1,298円  +94 円 (+7.8%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期営業を18%上方修正」が好感された。

北越コーポレーション <3865> [東証P] が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結営業利益は前年同期比3.0倍の120億円に急拡大し、従来予想の100億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の110億円→130億円(前期は172億円)に18.2%上方修正し、減益率が36.4%減→24.8%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒北越コーポレーションの詳しい業績推移表を見る

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