米CPIはFRBにとって心強い兆候示す 株高・ドル安・利回り低下
*米消費者物価指数(10月)22:30
結果 0.0%
予想 0.1% 前回 0.4%(前月比)
結果 3.2%
予想 3.3% 前回 3.7%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 4.0%
予想 4.1% 前回 4.1%(コア・前年比)
スーパーコア:0.2%(前月比)
日本時間22時半に発表になった10月の米消費者物価指数(CPI)は総合指数で前月比横ばいと予想を下回った。コア指数も0.2%上昇と予想を下回っている。ガソリン価格の下げが全体を押し下げた。最近注目を浴びている住宅を除いたコアサービスインフレ、いわゆるスーパーコアも計算値で前月比0.2%と前回の0.6%から大きく低下している。
ここ数カ月は多少の波があったものの、インフレは40年ぶりの高水準を記録した昨年から大きく落ち着いている。FRBにとって心強い兆候を示しているものと思われ、パウエルFRB議長は追加利上げの可能性を温存しているものの、今回の米CPIは市場に広がっているFRBの利上げ終了観測を正当化する内容。市場はまた、FRBの利下げを開始時期を発表前の6月から3月に前倒ししている。
これを受けて米国債利回りが急低下し、米株式市場で株価指数先物が上昇。為替市場ではドル売りが強まり、ドル円は一時150円台に急落した。
米国債利回り(NY時間08:50)
2年債 4.870(-0.165)
10年債 4.490(-0.150)
30年債 4.645(-0.110)
期待インフレ率 2.312(-0.022)
※期待インフレ率は10年債で算出
米株価指数先物(12月限)(NY時間08:40)
ダウ先物 34701(+316.00 +0.92%)
S&P500 4478.75(+53.50 +1.21%)
ナスダック100先物 15796.75(+249.75 +1.61%)
USD/JPY 151.05 EUR/USD 1.0790 GBP/USD 1.2395
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美