ダウ平均がデットクロス示現 弱気シグナルか?

市況
2023年11月14日 23時20分

前日の米株式市場でダウ平均は小幅高で終わった。ダウ平均は30銘柄のブルーチップの平均株価だが、前日の取引で50日線と200日線のデットクロスが示現している。同日数の移動平均のデットクロス示現は2022年3月以来で、通常は不吉な予兆と解釈される。

米株式市場では50日線を短期トレンド、200日線を長期トレンドと捉える投資家が多く、日本勢が好む25日や75日はあまり見かけない。

ダウ平均は11月に入って反騰の動きが見られているものの、50日線をデットクロスの領域から遠ざけるには不十分だったようだ。要因としては、最近3カ月の連敗が50日線に重くのしかかった半面、今年初めの上昇が200日線を下支えしたことが挙げられる。

上記の通り、デットクロス示現は一般的に弱気シグナルと解釈されるが、一部では強気相場の底値付近で示現することもあり、強気相場であれば実際に買いのチャンスと主張するテクニカル勢もいる。

また、50日線が200日線を下に横切っても、200日線が下に向いていなければ、真のデットクロスとは言えないというテクニカル勢もいる。なお、現状の200日線は真横に走っている状況。

2000年まで遡ると、ダウ平均はデットクロス示現の1年後に平均8.1%上昇し、3カ月後では平均4.6%上昇している。また、過去10回の示現うち8回は3カ月後にダウ平均が上昇しているという。

その意味では、今回は必ずしも弱気シグナルではないのかもしれない。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.