話題株ピックアップ【夕刊】(3):バリューHR、野村マイクロ、日経レバ

注目
2023年11月15日 15時21分

■バリューHR <6078>  1,377円  +79 円 (+6.1%)  本日終値

14日に決算を発表。「7-9月期(3Q)経常は40%増益、今期配当を2円増額修正」が好感された。

バリューHR <6078> [東証P] が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比15.7%増の10.1億円に伸び、通期計画の13.8億円に対する進捗率は5年平均の64.3%を上回る72.8%に達した。同時に、今期の年間配当を従来計画の22円→24円(前期は18円)に増額修正した。

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■野村マイクロ <6254>  9,280円  +510 円 (+5.8%)  本日終値

野村マイクロ・サイエンス<6254>が続急騰。未踏の9000円大台乗せを果たし、連日の上場来高値更新と気を吐いている。超純水装置の大手で半導体向けを主軸とする。韓国サムスンを主要顧客とし、韓国や台湾など東アジア地域に営業基盤を置いているが、高い商品競争力を背景に大型案件獲得の実績も豊富で、20年3月期以降は目を見張る収益成長を示している。24年3月期業績は営業利益段階で前期比47%増の96億5000万円と大幅に過去最高利益を更新する見通しにあるが、今上期(23年4~9月)時点で同利益は前年同期比3.6倍の57億2200万円に達しており、進捗率から一段の上振れも視野に入る。また、海外売上高比率が7割超と高く為替のドル高・円安効果も意識される。株価は2016年までは300円前後で推移していたが、時価はそこから約30倍という大化けを果たしている。

■日経レバ <1570>  21,200円  +1,005 円 (+5.0%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅続伸。日経レバは日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで株価変動率が日経平均の2倍に設定されているのが特長。そのボラティリティの高さから全体相場の値動きが荒くなると、先物を売買する感覚で個人投資家の参戦が活発化する傾向が強い。ここにきて米国の10年債利回りが急低下し、株式市場の相対的な割高感が緩和され、ハイテク株を中心に投資資金が還流している。特に日経平均寄与度の高い値がさの半導体主力株が買われていることで、日経平均の上値追いを助長している面がある。日経レバもこれに追随して、きょうはマドを開けての急伸となった。需給面では信用買い残が直近まで2週連続で急減しており、売り買いのバランスがタイト化している点も注目される。

■三櫻工業 <6584>  950円  +38 円 (+4.2%)  本日終値

三櫻工業<6584>が大幅反発し、1000円の大台に乗せる場面があった。14日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正しており、ポジティブ視されたようだ。売上高の見通しは1460億円から1520億円(前期比10.4%増)、経常利益の見通しは32億円から46億円(同3.1倍)に引き上げた。EV(電気自動車)シフトの加速に伴い中国での売り上げは減少したものの、中国以外の地域における生産回復を背景とした売り上げの増加が補う見通し。米州での価格転嫁や採算性の回復も寄与する。4~9月期の売上高は前年同期比17.2%増の745億5500万円、経常損益は29億2500万円の黒字(前年同期は4億1100万円の赤字)となった。

■サンドラッグ <9989>  4,245円  +156 円 (+3.8%)  本日終値

サンドラッグ<9989>が6連騰。14日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を7465億円から7470億円(前期比8.2%増)へ、営業利益を384億円から403億円(同7.6%増)へ、純利益を263億円から272億円(同5.8%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の位置づけの「5類感染症」への移行や、行動規制などの緩和による訪日外国人増加によるインバウンド需要の緩やかな回復、外出機会増加を受けた化粧品需要の回復などにより、上期業績が計画を上回ったことが要因としている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高3717億700万円(前年同期比9.6%増)、営業利益206億900万円(同11.3%増)、純利益140億5400万円(同10.5%増)だった。

■レーザーテック <6920>  30,110円  +430 円 (+1.5%)  本日終値

レーザーテック<6920>は大幅高で3万円大台に乗せたほか、東京エレクトロン<8035>は連日の上場来高値更新、このほかアドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連の主力銘柄が一斉高に買われた。前日の米国株市場では発表された10月の米CPIが事前コンセンサスを下回ったことで米長期金利が急低下、これを受けてハイテクセクター中心に投資資金の流入が加速し特に半導体関連株への物色が勢いを増した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はマドを開けて3.6%高と急伸、東京市場でもこの流れを引き継ぐ格好となっている。

■ベース <4481>  3,885円  -565 円 (-12.7%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ

14日に発表した「売り出しを実施」が売り材料。

既存株主による133万5800株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限20万0300株の売り出しを実施する。売出価格は未定。

■バイセル <7685>  2,724円  -376 円 (-12.1%)  本日終値

14日に決算を発表。「今期経常を一転32%減益に下方修正」が嫌気された。

BuySell Technologies <7685> [東証G] が11月14日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比39.7%減の15.2億円に落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の45億円→25億円(前期は36.7億円)に44.4%下方修正し、一転して31.9%減益見通しとなった。

⇒⇒バイセルの詳しい業績推移表を見る

■CYBERDYNE <7779>  225円  -24 円 (-9.6%)  本日終値

14日に決算を発表。「上期最終が赤字転落で着地・7-9月期も赤字転落」が嫌気された。

CYBERDYNE <7779> [東証G] が11月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は6億0300万円の赤字(前年同期は2億6800万円の黒字)に転落した。

⇒⇒CYBERDYNEの詳しい業績推移表を見る

■不二硝子 <5212>  1,590円  +300 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

不二硝子<5212>がストップ高。14日の取引終了後、MBO(経営陣が参画する買収)の一環として、同社社長の小熊信一氏を代表取締役とし株式取得を目的に設立されたスカイ(東京都墨田区)が不二硝に対しTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株1700円で、非公開化を目指す。同社株はTOB価格にサヤ寄せする形となった。買付予定数の下限は27万1107株で上限は設定しない。買付期間は11月15日から12月27日。TOB成立後は所定の手続きを経て、不二硝は上場廃止となる見込み。東京証券取引所は14日、不二硝を監理銘柄(確認中)に指定した。

■南海化学 <4040>  4,035円  +700 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値

南海化学<4040>が急反発。14日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、営業利益を8億8000万円から13億円(前期比63.2%増)へ、純利益を6億円から10億円(同98.4%増)へ上方修正し、あわせて未定としていた期末配当予想を35円とし、年間配当予想を50円(前期15円)としたことが好感された。売上高は207億円から203億円(同3.6%増)へ下方修正したものの、上期に化学品事業の基礎化学品において製品価格の是正を行うとともに販売数量確保と原価抑制に努めたほか、各種塩事業で梅の豊作による梅用塩の受注量が増加したことや製品価格の是正を行ったことが寄与する。

●ストップ高銘柄

マリオン <3494>  1,972円  +400 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値

エフ・コード <9211>  1,480円  +300 円 (+25.4%) ストップ高   本日終値

セリオ <6567>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値

など、24銘柄

●ストップ安銘柄

壽屋 <7809>  1,538円  -500 円 (-24.5%) ストップ安   本日終値

イオレ <2334>  1,299円  -400 円 (-23.5%) ストップ安   本日終値

マイクロアド <9553>  588円  -150 円 (-20.3%) ストップ安   本日終値

コンヴァノ <6574>  483円  -100 円 (-17.2%) ストップ安   本日終値

フーバーブレイン <3927>  493円  -100 円 (-16.9%) ストップ安   本日終値

以上、5銘柄

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