ターゲットが決算受け大幅高 在庫削減で1株利益が予想上回る=米国株個別
(NY時間09:41)
ターゲット<TGT> 129.13(+18.34 +16.55%)
ディスカウントストア大手のターゲット<TGT>が上昇。取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高が予想ほどの減収とならなかったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。利益については、在庫を14%減少させたことが奏功し、特に裁量部門を19%削減した。
また、美容といったフリークエンシー事業の好調が落ち込んだ売上高を一部補った。同社はアルタ・ビューティ<ULTA>と提携を結び、女性歌手リアーナ氏の「フェンティ・ビューティ」を商品に追加した。
第4四半期については、予想を上回る1株利益の見通しを示したほか、既存店売上高についは1桁台半ばの減少に留まる見通しを示した。
同社のコーネルCEOは「消費者はここ数カ月間、様々な逆風に直面してきたが、われわれは素晴らしい回復力を目の当たりにしている」と語った。また、ヘニントンCFOは「平均単価の下落により、食品売上高は僅かに減少した」と述べた。
また、9月の店舗閉鎖の理由に挙げた盗難については依然プレッシャーとなっている。同社によると、シュリンクの増加により、他の分野における利益率改善が一部相殺されたと説明している。シュリンクは盗難、破損、ベンダーのミスにより失われた商品を指す業界用語。
(8-10月・第3四半期)
・既存店売上高:-4.9%(予想:-5.2%)
・1株利益(調整後):2.10ドル(予想:1.47ドル)
・売上高:250.0億ドル(予想:248.8億ドル)
・粗利益率:27.4%(予想:26.3%)
・EBITDA(調整後):20.6億ドル(予想:16.7億ドル)
(11-1月・第4四半期見通し)
・既存店売上高:1桁台半ばの減少
・1株利益(調整後):1.90~2.60ドル(予想:2.23ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美