アドバンスクリエイト---23年9月期は減収なるも、保険代理店事業以外はいずれも増収に
アドバンスクリエイト<8798>は10日、23年9月期連結決算を発表した。売上高が前期比14.3%減の101.63億円、営業損失が20.20億円(前期は20.61億円の利益)、経常損失が21.90億円(同20.15億円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失が17.69億円(同13.12億円の利益)となった。なお、損失の要因は特別損失の性質をもった一過性の要因であり、利益へのマイナス影響が約40億円との試算結果もあわせて発表した。保険代理店事業の売上高は前期比19.8%減の76.60億円、営業損失は25.40億円(前期は13.95億円の利益)となったものの、ANP(新契約年換算保険料)は前期を上回った。円安の急速な進行に伴う外貨建保険の解約、失効の増加に加え、株高等を背景とした貯蓄性保険の解約、失効の増加などの減収要因とコールセンターへの投資などにより、減収減益となった。ASP事業の売上高は前期比25.3%増の2.58億円、営業利益は同65.1%増の0.94億円となった。乗合保険代理店等へのACPの新規販売が堅調に推移した。メディア事業の売上高は前期比22.6%増の22.02億円、営業利益は同11.4%増の4.66億円となった。保険選びサイト「保険市場(ほけんいちば)」への広告出稿が堅調に推移した。メディアレップ事業の売上高は前期比9.0%増の12.83億円、営業利益は同45.2%減の0.77億円となった。保険選びサイト「保険市場(ほけんいちば)」の運営を通じて蓄積したWEBマーケティングのノウハウをベースに、保険専業の広告代理店としてさまざまなサービスの提供に努めた結果、増収となった。一方、利益面では、粗利率の低い案件の受注などから、減益となった。再保険事業の売上高は前期比7.8%増の11.10億円、営業損失は1.21億円(前期は0.46億円の利益)となった。再保険の引受が引き続き堅調に推移した一方、新型コロナウイルス感染症の影響で再保険金の支払いが増加した。24年9月期は、売上高が前期比18.0%増の120.00億円、営業利益が17.00億円、経常利益が15.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が9.00億円を見込んでいる。
《SI》