ウォルマートが決算受け下落 足元好調もCFOが慎重な見解 大幅値引きの可能性にも言及=米国株個別
(NY時間09:34)
ウォルマート<WMT> 157.04(-12.74 -7.50%)
ウォルマート<WMT>が下落しており、ダウ平均を圧迫。取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、ウォルマート本体が好調で、米既存店売上高が予想を上回った。ガイダンスでも1株利益、売上高の見通しを上方修正している。マックミロンCEOは「先を見据えて弊社の在庫は良好な状態にある」と述べた。
ただ、株価は冴えない反応。レイニーCFOの発言に失望感が広がっている模様。「90日前のこの時期よりも消費者に対して慎重になっている。10月最後の2週間は、売上がより急激に落ち込んだ」と述べた。
11月はプロモーションやホリデー・ショッピングもあって好調なスタートを切ったが、金利上昇や学生ローンの返済再開が需要を圧迫。「われわれにとっての収穫は他社と比較して市場シェアを伸ばしていることだが、消費者にはプレッシャーがある」とも語っていた。ホリデーシーズンの大幅な値引きの可能性にも言及した。
(8-10月・第3四半期)
・米既存店売上高:4.7%(予想:3.3%)
ウォルマート:4.9%(予想:3.5%)
サムズクラブ:3.8%(予想:3.6%)
・1株利益:1.53ドル(予想:1.52ドル)
・売上高:1608億ドル(予想:1591億ドル)
(通期見通し)
・1株利益:6.40~6.48ドル(従来:6.36~6.46ドル)(予想:6.48ドル)
・売上高:5.0~5.5%増(従来:約4.0~4.5%増)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美